昨日の読売新聞朝刊「関心アリ!」は子どもの鉛筆に注目していました。最近は、2Bから6Bが主流で、10 Bや12Bの鉛筆もあるんだそうです。
・鉛筆の濃さは、日本産業企画(JIS)によって、9Hから6Bまで17種類に分類されている。
・Hはハード(硬い)、Bはブラック(黒い)を意味し、黒鉛の量が多いほど黒く濃い。
この企画を超えた鉛筆の登場
・三菱鉛筆「ハイユニ」10B、ステッドラー(独)12B(2019)、三菱鉛筆「筆鉛筆」10B
・もともとは、濃い鉛筆は硬筆書写に使われることが多かった。
濃い鉛筆は線が滑らかに書ける。漢字のとめはねが表現しやすい。文字の線が太くて見栄えがいい。
・勉強の際にノートに文字を書く鉛筆も濃くなっている。
・東京都内のある小学校では新入生の鉛筆は2Bを指定。
・トンボ鉛筆の販売数量
1999年 HB(43%)、2B(22%) →2019年 2B(51%)、HB(20%)
・濃い鉛筆が人気なのは、筆圧が落ちていることが背景にあるのでは?
・鉄棒などで体を動かして遊ばなくなって、室内でゲームで遊ぶようになったために体力が低下。筆圧が弱くても書きやすいように、芯が太くて軟らかな鉛筆が人気になってきたのではないか。
・ボールペンでも滑らかに書けるものが売れ筋になっているので、その流れが鉛筆にも反映しているのではないか。
★谷田貝公昭名誉教授(目白大・保育学)の話
手は運動器であるとともに、熱さや冷たさを感じるといった感覚器の役割がある。刺激が少ないと手の感覚が育たない。
鉛筆を使うことは刺激になるので、書きやすい濃い鉛筆ばかりを選ばず、硬い鉛筆で字を書かせることも大切ではないか。
皆さんの好みの濃さはありますか?私の小学校の頃は、HB、Bが主流で、 2Bは絵を描く時、H、2Hをふだんに使っている友達もいました。
私は、筆圧が強いので、濃い鉛筆はよく折れて困りました。ノートや手もよく汚れたのを覚えています。
筆圧を感じさせながら、鉛筆のよさを再度見直し、好みの濃さ、書きやすさにもに気付かせていきたいですね。
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