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No弐-22 アカデミー賞を占う2

 昨年No593(2020年2月9日)でアカデミー賞を取り上げました。

 アカデミー賞は、1929年アメリカの映画会社経営者や俳優、監督などでつくる「映画芸術科学アカデミー」が始めた賞で、約6000人の会員の投票で受賞作を決め、例年2月の最終日曜日に設定されていましたが、今年は2カ月遅れの4月25日(日本時間26日)になりました。

 昨日の読売新聞朝刊の「週刊エンタメ」も「米アカデミー賞を占う」記事が載っていました。

 

 作品賞は、昨年は「パラサイト」が韓国初で話題になりました。「ジョーカー」、「ストーリー・オブ・マイライフ」、「1917」も素敵な作品でした。

 今年のノミネートは、①「ファーザー」②「ジュ―ダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア」③「プロミシング・ヤングウーマン」④「マンク」⑤「ミナリ」⑥「ノマドランド」⑦「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」⑧「シカゴ7裁判」の8作品。①~③はまだ観られないので、何とも言えませんが、本命はゴールデン・グローブ賞の「ノマドランド」のようです。

 

「ノマドランド」は、フランシス・マクドーマンドが主演を務め、アメリカ西部の路上に暮らす車上生活者たちの生き様を描いています。ドキュメンタリーのようで同年齢63歳のマクド―マンドの演技は素晴らしいです。

 

「ミナリ」は、1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国出身の移民一家がたくましく生きていく姿を描いています。息子のデビッド役のアラン・キム君の演技が可愛らしく素晴らしいです。助演女優賞にノミネートされている祖母役のユン・ヨジュンの花札シーンなんて強烈ですよ。

 

「サウンド・オブ・メタル」は、聴覚を失ったドラマーの青年の葛藤を描いています。Amazonプライムビデオで観ましたが、こんなふうに音が聞こえなくなっていくのかがよく伝わり、一番推したいおススメの映画です。

 

 他にも「私というパズル」もおススメです。Netflixで観ましたが、自宅出産直後に悲劇に見舞われた女性の苦悩と再生を描いています。主演のバネッサ・カービーは、ベネチア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞しており、主演女優賞に一番推したいのですが、「マ・レイニーのブラックボトム」のヴィオラ・ディヴィスも強烈でした。

 

 番外ですが、今年の日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した「ミッドナイトスワン」もおススメです。草なぎ剛演じるトランスジェンダーの主人公と親の愛情を知らない少女の擬似親子的な愛を描いています。香取慎吾の「凪待ち」も強烈でしたが、SMAPってすごい才能のある人の集まりだったことがよくわかりました。