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No弐-18 ヤングケアラー

 

  4月13日(火)の朝日・読売両新聞朝刊に「ヤングケアラー」の記事がありました。「ヤングケアラー」という用語をご存知でしたか?

 法令上の定義はないが、「家族やきょうだいの世話、家事、労働など本来大人が担う役割を日常的にしている18歳未満の子」(厚労省)と書いてありました。

 

 厚労省では、初の全国的な実態調査を行い、12日に発表しました。

・公立約1400校を抽出し、昨年12月~今年2月、中2と高2の生徒17万人にインターネットで実施。計1万3777人の回答を得た。

 「世話をしている家族がいる」中2(5.7%)、高2(4.1%)

・文科省の把握では、全国で中2と高2は208万人(昨年度)いるので、

中2約55000人、高2(全日制)約42000人、約10万人と推定。

 これって20人に1人ですから、クラスに1,2名いてもおかしくないことになりますよね。小学校ではどうでしょう?

 

・世話をする家族「きょうだい」中2(61.8%)、高2(44.3%)、「父母」中2(23.5%)、高2(29.6%)。

・平日の世話にかかった時間は、1日3.8時間、7時間以上も1割。

・世話を始めた時期 平均11歳(中2の半数は小学生時代から)

・「健康状態がよくない」4人に1人、学校や部活を欠席する子どもも目立つ。

・やりたいけれどできないこと(中2)「自分の時間がとれない」(20.1%)、「宿題や勉強をする時間がとれない」(16.0%)、「睡眠が十分にとれない」(8.5%)、「友人と遊ぶことができない」(8.5%)

 

・京都市女性(22)の例 小学3年の頃、70代の祖母に認知症の症状が出始めた。共働きの両親不在の間、見守るようになった。症状が進行し、夜中に食べ物を勝手に食べてしまう祖母をなだめる日々。寝不足で起きられなくなった。学校を休み、祖母を介護した。

 

・東京都女性(30)の例 小学2年の頃、母親が幻聴や幻覚などの症状が出る統合失調症を発症。母親が語る悩みや苦しさに毎日のように耳を傾けた。代わりにご飯を作る日もあった。

 

・世帯の平均人数が減り続けて高齢化も進み、大人に代わって子どもがケアの担い手になりやすい状況が続いている。

・介護保険制度や障害福祉サービスなどの公的サポートはあるものの、子どもや家族の知らない場合や利用を思いつかない例も多い。

・ヘルパーなどの福祉サービスの利用は、中2、高2共に1割を下回り、6割が世話や家事について学校などに相談した経験がない。

・差別や偏見を恐れ、「家庭のことを学校や友人に知られたくない」と言う声も根強い。

 新しいクラスになって、困っている子どもはいませんか?