3月31日今日で2020年度が終わります。コロナで大変な1年でした。お疲れ様でした。
春休みですから、先日の大学入学式に引き続き、大学の授業の様子にも目を向けてみましょう。先週3月24日(水)日本経済新聞に大学で対面授業のことを取り上げていました。
日経の調査では、3月上中旬、大都市周辺の大学や国際化に力を入れる30校の大学を対象にしました。
授業形式は、2020年度後期は、完全対面(0%)、対面中心(3.3%)、遠隔・対面を半々(36.7%)、遠隔中心(56.7%)、完全遠隔(3.3%)でした。
それが2021年度は、完全対面(0%)、対面中心(60.0%)、遠隔・対面を半々(30.0%)、遠隔中心(6.7%)、完全遠隔(0%)、未定(3.3%)でした。
6割の大学で対面授業を中心にすることが分かったのです。
対面中心は18校で、授業に占める対面の目安9割は3校(立命館、近畿、関西学院)、8割は4校(東京都立、大阪府立、関西、上智)、7割は2校(早稲田、明治)、残り(6割?)は9校(一橋、名古屋、京都、大阪、神戸、九州、法政、立教、青山学院)。
対面と遠隔半々は9校(北海道、東北、つくば、国際教養、慶応、中央、東海、学習院、同志社)。
遠隔中心2校(東京工業、日本)。日大は、学部によっては隔週で対面授業実施。東工大は、新入生は対面中心、他の学生は遠隔中心。
未定1校(東京)。東大は、20年度は語学など授業の2割程度を対面で実施。21年度はそれより増やす見込み。
文科省の調査(昨年10月)では、授業の半分以上を遠隔で行う大学は187校で、半数以上は首都圏の大学が占めた。感染者の少ない地方では、対面を増やす動きが出ていた。
世界の大学では今も遠隔が多い。
英国の大学では、遠隔のみ(91%)、対面と遠隔の併用(7%強)。
米国の春学期の計画は、遠隔中心(49%)、対面中心(16%)
★対面再開を目指す動き
英国は、政府主導で学生らに短時間で結果が分かる「ラテラルフロー検査」を週2回受けるように要請。
米国では、寮の再開を1人か2人部屋に限る対策。秋学期から完全対面に戻す計画を立てる大学が相次ぐ。
日本では、国際教養大では、入寮前と学期中で最大3回PCR検査無料。
東大では、海外の著名な研究者を教員として登用し、オンライン授業をする「グローバルフェロー制度」を21年度設立。
早大では、遠隔の動画で予習し、対面の討論などで学びを深める「反転授業」に取り組む。
明大では、海外提携校の授業を遠隔で履修できる制度の検討。
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