今日の朝日新聞朝刊からです。「教員、性の多様性知る必要」「生徒の悩み、学び気付く」の見出しが目に留まりました。
公立小中高、特別支援学校などの教員2万人の調査で、「性的少数者(LGBTなど)の子どもの悩みやいじめに気付ける先生は、性の多様性を学んだ経験がある人が多い」の実態が判明したという記事でした。
がるべるでも一般がるべる「多様性(LGBT)って何?生き辛さの壁はどこにあるのか?」(2019年3月23日)で学ぶ機会がありました。
性的少数者 同性愛者のゲイ、レズビアン、両性愛者のバイセクシュアル、出生時の性別と自認する性別が異なるトランスジェンダーらの総称。
英語の頭文字を取ってLGBTと言われることもある。
ほかにも、他者に性的関心を抱かない「アセクシュアル」や自認する性別が男女どちらとも言い切れない「エックスジェンダー」など多様。
文科省は、2015~16年、性的少数者の児童生徒への配慮を求める通知などの文書を学校現場に出した。
日高庸晴教授(宝塚大・社会疫学)の調査(2019年10月~2020年3月、36自治体、教員21634人)
①性的少数者について学んだ経験はあるか?
「独学のみ」4786人(22.1%)
「教員になってからの研修のみ」4071人(18.8%)
「教員養成機関、独学、研修の全てで学んだ」674人(3.1%)
「学んだことがない」4220人(19.5%)
②性を巡る悩みを抱える子どもと出会った経験があるか?
「教員養成機関、独学、研修の全てで学んだ教員」と「学んだことがない教員」との比較
・「自分の性別に違和感を持つ児童生徒がいた」
学んだ教員45.1%、学んだことがない教員19.8%
・「スカートをはきたがる男子/スカートを嫌がる女子がいた」
学んだ教員40.1%、学んだことがない教員23.2%
・「同性愛を冗談や笑いのネタなどにする児童生徒がいた」
学んだ教員57.0%、学んだことがない教員23.0%(34ポイントの差)
★日高教授の話
性的少数者の子どもは不登校になったり、自死を考えるほど追い詰めたりと、既に深刻な事態が起きている。
教員が正しい知識を持ち、学校としての対応力を備えることが早急に求められる。
私たちの知識、学校の対応力を尋ねられるとヒヤッとしませんか?
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