3月13日(土)朝日新聞の「ことばサプリ」からです。
「辞典の『品格欄』に大人語訳も」と言う見出しでした。「品格欄」というのをご存知でしたか?明鏡国語辞典(大修館書店)の今回改定の3版に新しく設けられたそうです。
「どや顔」は【いかにも誇らしげな顔つき。得意顔。「成功にーをする」。「どや」は「どうだ」の意の関西方言】とあります。
この項目の最後に「品格」という名の注釈欄があり、「したり顔・時を得顔(えがお)」と記されています。
・当選したと、したり顔で話す。
・昇進がかない、時を得顔に振る舞う。
「品格」は、「改まった場面で使える類語」を一緒に示している。他にはどんなのがあるか調べてみました。
「飲み会」は、品格に「宴・宴会・宴席・会食・酒宴」と書いてあります。今度仲間を誘う時には、品格欄にあった言葉で誘ってみたいと思います。
「少し」は、品格に「幾分・些(いささ)か・一膏(いちこう)・一抹・一縷(いちる)・一掬(いっきく)・一片(いっぺん)・希少・極小・僅少(きんしょう)・心持ち・些細(ささい)・些少(さしょう)・若干(じゃっかん)・寸毫(すんごう)・寸分(すんぶん)・露・微塵(みじん)・やや・わずか」と書いてあります。こんなにあるんですね。
・些か不本意である。 ・一膏の隙もない。
・一抹の不安 「一抹」は、不安や寂しさに使う。
・一縷の望み 「一縷」は、希望や望みなど前向きなものに使う。
・一掬の涙(両手ですくうほどのたくさんの涙) ・一片の悔いもない ・在庫僅少
・心持ち早めに出発してください。 ・些少ですがお納めください。
・寸毫も変わらない。 ・寸分の狂いもない。 ・露ほども疑わぬ
使ってみたくなりました。
「凄い」は品格に「いたく・至って・著しく・極めて・凄(すさ)まじい・大変・甚(はなは)だ・非常に・一方(ひとかた)ならず・誠に」と書いてありました。
・一方ならず入れ込んでいる。
「うざい」の品格は「うっとうしい・疎(うと)ましい」
「いらつく」の品格は「業(ごう)を煮やす・焦(じ)れる」
「やばい」の品格は「危ない・危うい・剣呑(けんのん)・秀逸・非凡・よからぬ」
・金は欲しいだろうが、そんな剣呑な思い迄して借りる必要もあるまいからね〈漱石・道草〉
約300語についているそうです。品格のある言葉を子どもたちに紹介してみてはいかがでしょう。
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