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No986 中田英寿さん

 今日の朝日新聞別冊「be」の「フロントランナー」は、あのサッカー日本代表の中田秀寿さんでした。

 「日本代表としてW杯3大会連続出場に貢献した『孤高のプレーヤー』は、伝統産業の改革者になっていた」ことをご存知でしたか?

 

・引退後、世界と日本をめぐる旅へ。目の当たりにしたのは、良いものをつくっても、情報発信や流通網が弱いために、壊れていく伝統産業のいま。次の人生でやるべきことが決まった。

「世界に誇れる素晴らしいものを作れても、それが伝わらないと選ばれない。

 情報が伝わっても、消費者の手に届かなければ売り上げは伸びない。

 インタ-ネットにも乗り遅れ、全国や世界に出られる可能性があるのにもったいない。」

 

・15年「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を設立。日本酒の普及イベントを企画し、スマホ用アプリ「Sakenomy」を開発した。

 新たな可能性があるのが輸出。海外販売が伸びているのは日本酒。

 日本酒蔵の情報をデータベース化、

 多言語でユーザに情報提供する日本酒アプリの開発。

 マイナス5度で保管できるオリジナルのセラーの開発。

 低温輸送できる流通網の整備

 配送経路から保管温度までの履歴管理の作成

 

・今年1月末にはサイトのオープンにこぎつけた。おすすめの飲み方など蔵元の思いがあふれ、商品は酒蔵から直送する体制も整えた。

・昨秋、東京国立近代美術館工芸館名誉館長に就任した。

・これまで全国400蔵以上を訪問し、地道に信頼関係を築いた人脈が生きた。

その姿勢は10代から変わらない。中学時代は、電柱の明かりの下で、単調な基本練習を何時間でも繰り返していた。

・旅先では日の出とともに神社仏閣を参拝。酒蔵や工房、農家を訪問して、生産者と一緒に作業し、毎日違う宿に泊まる。まるで「行」のようだ。

 「自分に出来ることは、誰よりも時間を使い、一緒に時間を過ごし、勉強をする。そうやって信じてもらうしかない。それが積み重なってより多くのことを教えてもらえたり、人を紹介していただけたりするようになりました。」

 

 「地方の蔵元が頑張れば結果が出る環境を作るのが、僕たちのできること。何より、伝統産業の人は本当に良い人が多く、そんな人たちが喜んでいる姿を見るのが幸せです。」

 すごい人だと思いませんか?さらに「10年後、20年後は何をしていますか?」の問いに

 「先のことは考えません。その通りになることは何もないから。

 サッカーだって優勝は通過点で、それで人生が終わるわけではない。

 重要なのは、いまを全力で生きること。

 将来どうなりたいかではなく、いま何をするか。

 文化と同じで人生も、毎日の積み重ねが最終的に人が生きた集大成として「人生」と呼ばれるようになると信じています。」と答えています。

 

「人生は難しく、状況は常に変わるもの。大切なのは新しい変化を考えて、何をやるか。そして、その自分の判断に責任を持つこと。」

 さらにプロフィールにこんなことが書いてありました。

★毎朝30分間、書写に取り組む。趣味は「旅や勉強していることすべて。仕事と遊びは分けられない」。

 

 まさに「求道者」ですね。すごすぎて足元にも及びませんが、いい刺激をもらいました。中田さんがますます好きになりました。