今日は珍しく、朝日新聞朝刊「スポーツ」欄からです。「激闘 裁く花火師」の見出しが目に留まりました。
東京五輪・柔道審判員の天野安喜子さんのことが紹介されていました。抜粋してみます。
・昨年12月、東京・講道館で開かれた男子66キロ級代表決定戦。東京五輪の出場権をかけた阿部一二三と丸山城志郎が対戦した「世紀の一戦」は日本で初めて、直接対決で代表を決めた試合。その主審を任されたのが、天野さんだった。
・両者の組み方や試合の流れを読みながら、立ち位置を修正するのは審判員の技量の一つ。目立たず、選手を引き立てる。25年のキャリアで最長の試合を冷静に裁いた。
・大学卒業後、東京都柔道連盟の役員だった父のすすめで審判になった。
・30歳で国際審判の資格を取った。
・2008年北京五輪で初めて経験した。そこで審判をやめようと思った。
「負けた選手を見た時に、こんな抜け殻の目をするんだと衝撃を受けた。やるせなくなった」
その数カ月で心変わり。
「やっぱり審判が好きなんです。選手と時間が共有できることが幸せ」
・今月、東京五輪の審判員に選抜された。東京五輪の審判員16人のうち、天野さんを入れて女性が5人選ばれた。
・IJFの最新の審判員ランキング1位はモンゴルの女性だ。
・「審判の質で競技の質も変わる」が天野さんの持論。
・試合前は所作の確認を繰り返し、試合後もビデオで何度も見て分析や反省を欠かさない。
・審判員で推定8000試合以上の経験がある天野さんでも「絶対はない」と戒める。
・本業の花火師としては、1659年創業の老舗「鍵屋」の初の女性当主だ。現場で約100人の職人集を束ねる。15代目として花火の「音」にこだわりたいと話す。
いかがでしたか?子どもたちに話すいいネタになりませんか?
①「激闘 裁く花火師」って、何の仕事をしている人だろう?
②一流の審判員だとわかる所は?
③審判員と花火師の共通点は?
「プレッシャーがかかる時こそ地に足をつける。何か起きれば大事故につながる花火の仕事で学んだ姿勢が、柔道でも生きていると思います」
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