今日の新聞各紙は、文科省の調査から2020年度採用の教員試験で公立小学校の採用倍率が過去最低の2.7倍になったことが分かりました。見出しは、
読売新聞「小学教員採用倍率2.7倍 2020年度過去最低 中高も大幅減」
朝日新聞「公立小教員倍率過去最低の2.7倍 13自治体で2倍下回る」
注意しなければならないのは、この結果は2019年度に実施した公立校教員の採用試験の状況をまとめたものです。
小学校2.7倍(0.1ポイント減)、中学校5.0倍(0.7ポイント減)、高校6.1倍(0.8ポイント減)
採用倍率が1倍台だった13自治体・・山形、福島、富山、山梨、山口、福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、北九州、広島県・広島市
九州が多いのが気になりました。なぜなのでしょう?
低い自治体 佐賀県、長崎県1.4倍、北九州市1.5倍、富山県、福岡県1.6倍
高い自治体 高知県7.1倍、神戸市6.1倍、鳥取県5.5倍
・佐賀県では、21年度採用から59歳まで受験可
20年度採用から小学校でピアノ、小中高で水泳の実技試験廃止
・富山県では、21年度採用から地元の富山大、富山大から各2人の推薦枠。筆記試験免除
・茨城県では、年齢制限撤廃。59歳まで受験可
・新潟県は、20年度の採用倍率は小中ともほぼ倍。体育と音楽の実技廃止。
・大阪市2.6倍(0.2ポイント増)実技試験水泳、音楽、英語のうち1科目選択
・高知県(全国トップ)県外試験実施(大阪大会場)今年は約半分が大阪受験組
18年度から全国一早い試験開始(6月下旬)併願可
総受験者数44710人(2951人減)、新卒者223人減、既卒者2728人減
「大量採用が続いてきたことで、いったん不合格となり講師などとして働きながら再チャレンジする人が減ったとみられる」(神奈川新聞)
国立教員養成大学・学部の教員就職率(2020年3月)57.6%(0.8ポイント減)
正規採用4816人(302人増)、臨時任用1717人(245人減)、保育士199人(19人増)、他の就職3135人(295人増)、大学院進学1000人、未就職483人
「魅力ある教育実習」が大事だと思いませんか?
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