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No947 スマホ脳

 昨日の読売新聞朝刊「文化」欄からです。「デジタル化 悪影響に警鐘」の見出しが目に留まりました。

 「スウェーデン精神科医、アンデシュ・ハンセン氏が著した『スマホ脳』が82万部に達し、大きな反響を呼んでいる。」もうこの本を読まれた方はいますか?

 ここからはいつものように抜粋してみます。

 

・本書はスマホが記憶力や集中力、学力を低下させ、睡眠障害やうつ病もたらすことを、多くの研究成果を挙げて紹介する。

・原著は一昨年にスウェーデンで刊行され、42週にわたってベスト20入り。

・版権は中国、韓国、スペイン、ロシアなど13か国に売れた。

・日本でも、無名の外国人による著者としては、異例の売れ行きだ。

・ほかの新潮新書と異なり、多くの子育て世代や女性が手に取っている。

 

・とりわけ問題なのは、スマホが10年ほどの間で人間の生活を一変させた。

 「これほど短期間で変わったことは、人類史上ない」

 成人は1日平均4時間、若者の2割は7時間もスマホに費やすようになってしまった。

・スウェーデンでは成人の9人に1人以上が抗うつ剤を服用している。

 睡眠障害の若者が約20年間で8倍に増えている。

 

★研究成果の例

①スマホを教室外に置いた学生の方が、サイレントモードにしてポケットにしまった学生よりも、記憶力と集中力でよい結果が出た。

 

②スマホやパソコンなどのスクリーンを見ている時間が長い人ほど、よく眠れなくなる。特に、夜遅くは影響に顕著。

 

③SNSに時間を使うほど、人生に対する満足度が下がる。

 自己評価は低く自信のない人は、SNSのせいで精神状態が悪くなるリスクを抱えている。

 

④紙とタブレット端末で同じ物語を小学校高学年の児童に読ませたところ、紙の書籍で読んだグループの方が、内容をよく覚えていた。

 

⑤スクリーンを見ている時間が長い若者ほど、うつ病のリスクが高まる。

 

ハンセン氏の警鐘

・「未成年などの一部の人には、アルコールやギャンブルと同じように、使用や広告の制限が必要だ」

・「新しいという理由だけで優れていると思わない方がいい。やみくもに取り入れたスウェーデンでは、子どもたちの学習効果が落ちた」

・「デジタル化した社会は元に戻せないし、放っておけば望ましい方向に向かうわけでもない。

 だから私たちは、テクノロジーに支配されるのではなく、支配しなければならない。

 まずは知識を仕入れることが重要。

 スマホに対する脳の脆弱性や人間の本質を知り、議論を始めてもらいたい。」

 

 日本教育もデジタル化が推進され、美化されていますが、この警鐘は心に留めておく必要があると思いますが、いかがでしょう。