5日間のお休みをいただきました。2021年1月は私にとって忘れられない月になりそうです。
連続してきたことが途切れた寂しさと同時に重圧からの解放感もあります。
また、今日は2月1日、月曜日、再スタートするにはもってこいの日になりました。
これからも皆さんに少しでもお役に立つ情報をお届けできるように精進します。
父が背中を押してくれているような気がします。
さて、前回の「国際数学・理科教育動向調査(2019)の結果考察2」で思い出しました。
昨年12月25日の朝日新聞「池上彰の新聞ななめ読み」は、「学力国際調査の各紙記事 同じデータで印象は逆」でした。
①朝日新聞<小4「理科楽しい」 でも平均点は低下>
<のべ64か国・地域の小学4年と中学2年が参加した2019年の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)で、日本の小4理科の平均得点が03年以来初めて低下した。理科の勉強が楽しいと答えた小4の割合は過去最多の92%で、学習意欲をどう課題につなげるかが課題として浮かんだ>(本文)
②日経新聞<小中の理科順位を下げる 学習意欲の低下がなお課題>
<「算数・数学の勉強が楽しい」と答えた小4は77%で、中2は国際平均から10ポイント以上下回る56%にとどまった。「理科の勉強が楽しい」と答えた中2も同様に70%だった。小4理科のみ国際平均より6%上回る92%だった>(本文)
「朝日の記事は小4の「理科の勉強が楽しい」という比率が高いことに注目していますが、日経は算数・数学で「楽しい」と答えた生徒が国際平均を下回っていることを取り上げたため、一見正反対のような見出しになったのでした。」と考察されています。基準が、朝日は過去の結果、日経は、国際平均にありました。何と比べるかで、書きっぷりが変わりますね。
③毎日新聞<中2数学 過去最高点>
<日本の結果は、中2数学の平均点が8点上昇して過去最高を更新し、小4算数と中2理科は過去最高だった前回並みの水準を維持するなど4教科すべてで5位以内をキープした。(中略)日本は上位層と下位層の得点の差が小さいのが特徴だ。(中略)文科省は「日本では都市部でも山間部でも一定の水準の教育が保たれ、教員の指導力の高さが下位層の子どもたちを引き上げているからではないか」と推測している>(本文)
④読売新聞<小中理数 世界5位以内>
<日本は中2数学の平均得点が過去最高となるなど高い水準を維持し、算数・数学と理科の平均得点は小中とも世界5位以内だった。勉強が「楽しい」と答えた子供の割合も過去最高だった。(中略)文部科学省は「小中とも過去最高だった前回に続き、日本の子供が高い理数能力をもっていることが示された。IT分野などで活躍する人材の育成につなげたい」とした>(本文)
「同じデータでも朝日を読むと少し不安になり、日経だと深刻な気分になりますが、毎日や読売を読むと、自信が付きます。どれも間違っていませんが、色調が異なります。見出しだけではなく、本文の熟読が求められます」とまとめています。
高学年なら、響き合い道場で各紙を比較し、話し合わせても面白いかもしれませんね。
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