1月14日(木)読売新聞朝刊「くらし家庭」の「子ども」のテーマは「褒めて伸ばす方法は?」でした。
叱って育てるより褒めて育てた方がお互いストレスがなくていいですが、そうは簡単ではありません。「ほめると子どもはだめになる」(榎本博明・新潮新書)を以前紹介したことがありました。発達段階、時機、内容、性格によっても違ってきます。
帰りにぐずって支度をしたがらない年長男児に臨床心理士男性(49)の声かけ例
「次は何するんだっけ」「かばんをもってくる」
「そうなんだ。かばんをどうするんっだっけ」「開けてお弁当箱を入れる」
「さすが。その次は何するんだっけ」「靴を履いてバスに乗るの」
「すごいね、よくわかったね」 男児はすんなり帰り支度を始めた。
「そうなんだ」「さすが」「すごいじゃん」・・・キーワードですね。役者になりきることなんです。相手が笑顔になるまでほめちぎるんです。意外にあっさりしてませんか?
・「子どもが自分で考える時間を与え、やるべき行動に気づいたことを認めてあげるのが上手な褒め方」
・その手段として便利なのが「だっけ」と問いかける言葉。「今何する時間だっけ?」
・やる気を引き出すために欲しいものを与える親も多いが、「褒美がないと行動しない子になる。ものをあげるのは小学校低学年まで」
子どもの頃の経験と自己肯定感調査(2017 国立青少年教育振興機構)
・褒められた経験が多い人ほど、苦境でへこたれない力や自己肯定感が強く、意欲やコミュニケーション能力が高い。
・親よりも教師や近所の人、友人などの第三者に褒められた人ほどこの傾向が強かった。
明石要一さん(千葉敬愛短大学長・社会教育学者)の話
・子どもの頃に様々な体験をして、多くの人と関わった子ほど強くなる。
・行事やスポーツ活動などに参加することが多いほど、様々な人に関わり、褒められる機会も増える。
・叱られた経験も前向きに生きることにつながる傾向が見られた。
・他の子と比べず、子ども自身の成長が感じられたときは褒めましょう。
・叱る時は、感情を出さず、目を見て真剣に思いや考えを言えば十分に伝わる。
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