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No924 瑛人さんにエール

 皆さんは、「香水」という曲は好きですか?私も昨年テレビで初めて聴いた時、大ヒットの予感がしました。この曲を作り、歌う瑛人さんのことが1月3日の朝日新聞朝刊「逆境から」で取り上げられていたので紹介します。

 

・「香水」は、横浜のハンバーガー店でアルバイトをしながらシンガー・ソングライターを目指して活動していた一昨年春、初めてネット配信した楽曲だ。

・昨年5月ごろから急に注目を集め、動画アプリ「TikTok」で話題になり、多くの芸能人がカバー動画を投稿して人気に火がついた。

・オリコンなどの音楽チャートで1位を獲得。

・定額制配信サービスの再生回数は1億回を超え、あっという間に紅白出場まで上り詰めた。

 

 彼の生い立ちに興味を持ちました。

・横浜市旭区に生まれ育ち、野球少年の一方で、落ち着きのない子どもだった。

・小学校では、班別行動ができず、「僕は『ゼロ班』。いつも先生が一緒だった」。

・給食は先生と食べ、遠足では先生と手をつないで歩いた。

・音楽の授業では、うるさいからと合唱に参加させてもらないこともあった。

 典型的な発達特性があるお子さんだったんですね。

 

・両親の離婚から2年経った小学4年のころ、遊びに行った父の家に、母に似た女性がいた。幼心にショックだった。

 

・地元の中高を卒業し、フリーターに。

・しばらくしてダンスに取り組む友人に刺激され、音楽の道を志すようになった。

・曲を書き始めたのは19歳の時だ。

・実体験のエピソードをちりばめた素直な曲作りとは裏腹に、つむぐ言葉にはどこか自虐的なニュアンスがある。「クズになった僕」「僕はバカ」

 「クズもバカもよく言われる、僕にとっては身近な言葉。失恋したときは元カノや母親からも言われた」だったら、開き直る方が楽だと語る。

 

・横浜市内のアルバイト先にはまだ籍がある。「いつかハンバーガーを作りながら曲を作る日々に戻るかもしれない。忘れちゃいけない大事な感覚な気がする」

・元日に初のアルバム「すっからかん」を発売した。曲のストックはゼロになった。

「うまい下手より、心から声が鳴るような歌手になりたいんです。」

 彼の笑顔はとても愛らしい。応援したくなる子だと思いませんか?