今日は、読売新聞朝刊「教育ルネサンス」は「個を生かす」の3回目と4回目からです。
③「データ活用 指導個別化」(12月10日)
相模原の中学で導入された「デジタル採点システム」が紹介されていました。
・生徒や学級単位の正答率、個々の生徒の試験の結果の推移を見ることができる。
・解答用紙をスキャナーで読み込むと、パソコン上でほぼ自動で採点や集計ができる。
・特に活用しているのが評価の観点別データ。
広島県教委は昨年「個別最適な学び担当」部署を新設。
今年度「自由進度学習」に取り組む公立小中5校(620人)の調査
年に数回、決断力や創造性といった子供の資質・能力のデータを収集し、この学習法が育成に効果があるかを調べる。
茨城県の小中一貫校では、インターネットで取り組み市の教材を授業や家庭学習で活用。
・子供はパソコンなどで問題を解く。
・間違えると傾向に応じた助言や補充問題が示される。
・学習履歴(解いた問題数や正答率など)は教員の端末に示されるので、個別に助言ができる。
④「ICTを使い教師は『伴走』」(12月16日)
名古屋市の「個別最適化された学び」のモデル校の6年生の算数の授業の「比例・反比例」の単元の授業の様子が紹介されていました。
・35人の児童は、タブレット端末のAIドリルや紙のドリルなどから自分にあった教材を選び、比例と反比例の問題を解き進める。一人で集中したり、グループで教え合ったりと学び方も様々だ。
・AIドリルは習熟度に応じて問題が出るため、まだ習っていない反比例のところまで進む子もいれば、5年生以前の学習に戻る子もいる。
・AIドリルは教師用タブレットで子供の進み具合が分かるので、つまずきが見られる児童には手厚く支援もできる。
鹿児島の中学では、英語と数学の一部でタブレット端末を取り入れている。英語では生徒が音声をタブレット端末に吹き込むと画面に文字が出てくるソフト活用し、発音が改善。
広島県の中学では、不登校傾向の生徒を対象にICTを活用している。昨年度はAIドリルでの教科学習、プログラミング教材で作曲する活動など。今年度は450品の動画の活用、社会人らのオンライン出前授業を実施。
校長先生の言葉に「生徒は一人ひとり必要な支援は異なる。『指導』ではなく、一緒に『伴走』するという意識が教員に浸透してきた」とあります。
教師には指導する場面も必要ですが、伴走する場面がどれだけあるかですね。素敵なキーワードでした。
コメントをお書きください