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No898  三億円事件

 12月5(土)の朝日新聞朝刊別冊beの「サザエさんをさがして」は「ジュラルミントランク」で三億円事件を振り返っていました。

「昭和史を彩るミステリアスな未解決事件の筆頭といっても過言ではないのが、1968年12月10日、東京府中市で起きた「三億円事件」だろう。」

 私も小学校5年生で、強烈に印象に残っています。

 

 12月10日午前9時30分頃。当時の日本信託銀行国分寺支店から、東芝府中工場へ従業員のボーナス約3億円を積んだ現金輸送車が向かっていました。

 府中刑務所裏に通りに差し掛かった時、一台の白バイ隊員に扮した犯人が現金輸送車の行く手を阻み、停車を促します。

「この輸送車に爆弾が仕掛けられているかもしれないとの連絡があったので調べさせて下さい。」と言い、車体下を調べ始めると、発煙筒に火をつけ、白い煙が立ち上がります。

 車が爆発すると思い込み、急いで逃げ出した銀行員達を離れた場所まで避難させると、犯人は3億円を乗せたまま輸送車を運転し逃亡しました。

 

 通報を受けた警視庁は検問を実施しますが、その日のうちに犯人を逮捕することはできませんでした。

 翌年4月、小金井市の団地でシートに被った乗り換えたカローラとジュラルミンケース3個が発見されますが、既に現金は無く、有力な情報も得られないまま、その後時効が成立し、未解決事件となりました。

 この事件で奪われた3億円は、保険で賄われたので、社員たちには無事ボーナスが支払われ、誰も損をしていないことでも有名になりました。

 

・直接的に国内で金銭的損失を被った者がいなかったという認識、ならびに被害金額2億9430万7500円の語呂から、「憎しみのない強盗」とも言われる。

 警視庁捜査において容疑者リストに載った人数は実に11万人、捜査した警察官延べ17万人、捜査費用は7年間で9億円以上が投じられる空前の大捜査となった。(Wikipedia)

 

 事件を扱った作品は、小説(20)、演劇(1)、映画(7)、テレビドラマ(13)、音楽(5)、漫画(9)もあります。

・記者が強く印象づけられたのは、ニセ警官のモンタージュ写真とともに、現金輸送用の「ジュラルミントランク」だった。銀色の光沢を放つ大きなカバンの素材が「大金」や「強奪」のイメージと結びついてしまった。

 私も同じです。ジュラルミンといえば三億円。あれから52年。犯人は今どうしているのでしょうね?生きているのでしょうか?3億円は残っているのでしょうか?