今日は、「心の支援」の後半です。特別支援学校、大学、フリースクールの対応を紹介します。
④「障害ある子の不安解消」(11月13日)
・板橋区の特別支援学校の様子が紹介されていました。肢体不自由の児童生徒には人工呼吸器を使うなどの感染の重症化リスクが高い子もいるので、玄関やエレベーター付近の通路、理科室や多目的室の使用も分散したり、給食やトイレの介助担当を限定したり、子どもと接触する教職員を少なくする。
・知的障害がある生徒には、精神的に不安になる子もいるので、休校中に毎週電話、オンラインで週3回ホームルームなど、同じ生活リズムが保てるようにしたそうです。コロナ禍で企業求人は例年の6割程度。不安だと思います。
⑤「講義中にストレス低減」(11月18日)
・大学では、キャンパスへの入構制限やオンライン授業の実施が続いています。
・斎藤実教授(専修大)「スポーツ医科学情報」のオンライン講義
講義中盤に学生と一緒に3分間の疲れ目の回復や肩回りをほぐすストレッチ
「オンライン授業のためのストレス低減方法」ストレッチ、脳トレ、ヨガなどの35方法がイラストで紹介、ネットで公開
新入生調査(5月)「抑うつになりうる」「すでに抑うつ傾向の状態にある可能性が高い」学生は4人に1人。
後期から一部対面授業再開したが、ほとんどの授業はオンライン継続。講義中に心身リフレッシュする時間の確保
・秋田大 調査(5~6月、在校生2712人)医療機関の受診が望ましいとされる中等度以上のうつ症状288人(約1割)、重度のうつ症状91人
大学ではうつ症状が見られる全学生にメール送信。支援体制の強化。12月に2回目の調査。
⑥「学校や家以外に居場所」(11月19日)
・学校を休んでいる子供が学校でも家庭でもない「第3の場所」の必要性が高まっている。
全国の不登校児童生徒18万1272人(2019)前年度比10.2%増
・習志野市のフリースクールでは、親からの相談件数が1.5倍に増えた。
代表の方の話「学校では密を注意されたり、行事が中止になったりして窮屈な生活を送っており、ストレスは一層高まっている」「子どもの心の不調は時間がたってから表れることが多い」
・宇都宮市のフリースクールでは、子供の不登校に悩む親の支援に力を入れる。
親向けの無料LINE相談「お母さんのほけんしつ」300人登録
アンケート(利用者125人)4月以降不登校約3割、約8割が外部に助けを依頼。子育てについて満足に話せていない夫婦半数以上。
⑦まとめ(11月20日)
冨永良喜教授(兵庫県立大・臨床心理学)の話
・ストレスへの対処を各学年で学ぶカリキュラムが必要だ。
ストレスを抱える子供には個別面談が有効。きちんと制度化する。
養護教諭やSCなど人材を大いに活用してほしい。
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