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No889 わいせつ教員の壁と型

 12月1日。今年もあと1か月ですね。私が生まれた1958(昭和33)年12月1日に壱万円札が初めて発行されました。肖像はもちろん聖徳太子でした。

 今日の朝日新聞朝刊からです。「わいせつ教員」についてでした。教員の児童・生徒へのわいせつ行為が後を絶たない記事を読むと心が痛みます。

 懲戒処分・訓告を受けた教員は282人(2018年)。高校101人、中学校86人、小学校75人、特別支援学校19人。20代71人、30代82人、40第53人、50台以上76人。

 

 初めて聞いた「4つの壁」、「4つの型」に注目しました。

○今井由樹子准教授(奈良大・犯罪心理学)の話

・性加害はごく一部の人だけの問題と思われがちだ。ただ、児童・生徒を性的対象にしていなかった教員も、ストレスや思い込みで加害者になるリスクはある。

 

・人が性加害に至るまでには4つの壁を超えるとの考え方が心理学にはある。

 ①「動機の壁」 ストレスや孤独感を抱えた教員が、アダルトサイト視聴などで高まった性的興奮を児童・生徒を対象に解消したくなる。

 ②「良心の壁」 多くがここで思いとどまるが、一部は「相手が嫌がっていない」「これも指導のうち」など、現実とかけ離れた「認知のゆがみ」を持つことで越える。

 ③「機会の壁」 児童・生徒と2人だけになる。

 ④「被害者の抵抗の壁」 

 教員は子どもに囲まれ、生徒からの信頼を逆手にも取れる。③「機会」と④「被害者の抵抗」の壁は、他の職業より相当低く、越えるリスクが高い。

○長野県教委のわいせつ教員の4分類(過去10年の処分した14人の分類)

 ①「てなずけ型」 自信家の教員が、10代後半の生徒を「特別扱い」したり「恋愛への願望」を刺激したりしてコントロールし、相手も同意したかのような状況を作る。

 ②「救済者願望型」 虐待などの困難を抱えた児童・生徒を、自分の限界を見誤って1人で救おうとし、児童・生徒の関係にのめりこむ。

 ③「性暴力型」 拒否しにくい10代前半までの児童・生徒らにストレス解消で一方的に欲望を押し付ける。

 ④「盗撮型」

 2017年度から県内の全公立学校の教職員に「自己分析支援チェックシート」を年1回受けさせている。シートは性障害専門医療センター(SOMEC)が作成。「認知のゆがみ」をチェックし、学校は結果が見えず、点数の高い教職員は自ら相談する仕組み。

 長崎県教委も昨年度からチェックシートを導入。広島県教委は導入検討中。

 調べてみると、このチェックシートは、約30の質問に選択式で回答する形式で、わいせつ教員は、特定の子と長時間にわたって個別面談をするなどの割合が著しく高いことなどが分かっているそうです。

 

 静岡県教委、大阪府教委は今年度から教員からのわいせつ行為の経験を問うアンケート開始。(大阪では学校を通さず回収)

 教員約92万人のうち処分を受けたのは0.03% ですが、毎年減ることがなく、信頼を失いかねない迷惑な話です。研修と風通しの良い職場環境が大切だそうですが、根本には性教育が必要ではないでしょうか?こんな不祥事は早く0になってほしいですね。