記念すべき888号ですが、特に面白いエピソードはありませんでした。
11月15日(日)の読売新聞「あすへの考」のテーマは、「世界人口減 遠くない未来」でした。地球上の人口は従来の予測よりずっと早くピークに達し、今世紀中に減少に転じるそうです。
20世紀に入ってから急増した世界の人口はいま今78億人。国連の予測では、2100年に109億人にピークに達する可能性がありますが、今世紀で増加が止まるか減少する確率も27%あるのだそうです。
ワシントン大のチームの試算では、人口のピークは2064年の97億人、今世紀末は86億人まで減ると見ています。
人口増加に急ブレーキがかかる最大の理由は、特にアフリカの女性が産む子供の数が予想以上の速さで減っていて、女子の教育や避妊の知識の普及が背景にあります。
人口は、国の活力や影響力、年金などの社会保障に関わるので、人口減少は様々な問題を招くそうです。
米中の覇権争いに与える影響について触れていました。
「規模」は、中国は「一人っ子政策」で人口は減少しますが、米国は増加を続けます。
「若さ」についても中国の方が高齢化が進みます。
「構成」については、米国では,今後、白人が約半分に激減し、中南米系、アジア系が増加し、黒人を含めた多人種・多民族国家になります。
反対に中国は、漢民族(92%)と55の少数民族がいますが、今後漢民族中心の国家に進む可能性があります。
他には、アフリカの人口増に注目しています。2100年には4割近くを占め、上位10か国に5か国(ナイジェリア、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニア、エジプト)が入ります。
世界全体の高齢化にも注目です。30.9歳(2020)→36.2歳(2050)→41.9歳(2100)
東南アジアの高齢化が進みますが、一方で経済成長は続き、先進国との豊かさが縮まります。そうなれば、移民が減るため、先進国が移民を奪い合う事態もありうるそうです。
日本人口 1億2600万人(2020)11位→1億600万人(2050)→7500万人(2100)
日本年齢中央値 48.4歳(2020)→54.7歳(2050)→53.8歳(2100)
少子高齢化が一段と進む日本は、極めて厳しい状況が続くと書かれてありました。
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