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No884  朝鮮学校と韓国学校

 11月22日(日)の朝日新聞朝刊からです。「いま子どもたちは 等身大のキャンパス」に朝鮮学校の美術部や美術展の様子が紹介されていました。

 東京・北区にある東京朝鮮中高級学校のことでした。実は、私が通った中学校は隣にあったので、十条駅からの通学路が一緒でした。3年間小さな緊張感をもって登校したのを覚えています。今さらですが、隣にありながらどんな学校かも知らなかったので、これをきっかけに調べてみました。

 

 日本で初の在日朝鮮人中等教育学校として、1946年に開校し、現在、生徒数は中級部、高級部の計442人。

「全盛期には中級部と高級部を併せて3000名を超す生徒数のマンモス校であったが、近年は少子化のみならず朝鮮総連からの脱退や離反をした卒業生の増加、また日本の中学校や高等学校へ進学する生徒の増加に伴い生徒数が減少している。

 1970年代から80年代にかけ、チョンコー、チョンバック、チョーパンなどの言葉が日本の不良少年たちの間で広く認知され、十条や近隣の池袋、赤羽は危険ゾーンであった。」(Wikipedia) 登校の様子がご想像いただけましたか?

・朝鮮学校とは、朝鮮民主主義人民共和国を支持する在日朝鮮人組織である朝鮮総連と傘下団体の指導の元で運営されている各種学校。

・前身は朝鮮半島出身者が戦後、民族の言葉を学ぶ場として建てた国語講習所。

・2020年は28都道府県の64校に幼稚部、初・中・高級部の4903人が在籍。

・朝鮮籍子弟が朝鮮学校に通う割合は年々減少し、1~3割といわれている。

・各校の運営は都道府県毎の学校法人によって管理されており、校長の人事や教育内容の決定や運営に関しては、朝鮮総連中央本部、北朝鮮の朝鮮労働党が事実上決定している。

・北朝鮮は、朝鮮学校に教育援助費と奨学金を送っている。

・朝鮮学校の教員は、大多数が朝鮮大学校の卒業生で、日本の大学を卒業した者もいる。

・朝鮮学校は生徒及び教職員の「日本語科目」の時間を除き、日本語の使用を禁止。

・男子生徒の制服は、中高生用として、一般的な学生服が多い。 今はブレザー?

・女子生徒の制服は、かつては民族衣装のチマチョゴリ風制服の着用が義務付けられていたが、チマチョゴリ切り裂き事件(1994)から任意に変更され、一般的な校則では、校内はチマチョゴリ風の第一制服、通学時はブレザーの第二制服。

 

・韓国学校とは、韓国政府に認可し、在日韓国人や仕事で訪日した韓国人子女の多数が通う学校。朝鮮学校と比べると学校数も生徒数も圧倒的に少なく、全国に6校。

・高校無償化制度の対象となってうて、そのうち4校は、学習指導要領に則って文科省検定済教科書を使用して授業を行い、総合学習の時間やクラブ活動、運動会や文化祭なども実施され、それに加えて韓国語の授業や韓国への修学旅行などのカリキュラムが組まれたりしている。