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No883 運動や遊びの変化  

今日も朝日新聞の「子どもとスポーツ」の続きです。11月20日(金)の朝日新聞朝刊からです。テーマは、「屋外運動や遊び コロナ禍で変化」です。

 

 高崎市のスポーツ少年団では、毎週計測する40m走のタイムが活動中断前の2月から軒並み落ちたという記事でした。2月と7月で比較すると

 6.77→7.21(小6男子)、7.17→7.74(小5女子)、6.97→7.27(小5男子)

 

 運営する理事長の話

・現在は戻りつつあるが、負荷をかけた運動後に測定すると大きく落ちる。

・巣ごもりの影響を甘く見てはいけない。

・急な再開で何らかの無理を抱える子が少なくないのでは。

・指導者が子どもの動きを注視し、観察する必要がある。

 学校現場でも動きの異変に気付くことありませんか?動きの注視・観察は必要ですね。

 

 次は、「幼児の歩数調査」(5月、首都圏在住幼児1~5歳と保護者41組94人、順天堂大と花王の研究チーム)の結果が載っていました。

・3~5歳の1日の平均歩数は6702歩(2~6割減)、

・外出しなかった日は1~2歳で3割減、3~5歳で4割減

・保護者の歩数が多いグループの方が1~2歳の歩数も多い。

 

 調査に携わった内藤久士教授(順天堂大・運動生理学)の話

・感染に気をつけながら散歩や遊びをした親子の活動量は落ちなかった。

・感染予防を意識するあまり、幼い子ども同士が一緒に遊ぶのを(保護者が)     

 否定することを懸念する。発達や人間関係の構築において、群れて遊ぶことが重要な役割を果たすから。

 

 横浜市港南区の児童クラブ担当の方(清水貴史さん)の話 どこかで聞いた名前でしょ?

・小学生になると自然に密を避け、少人数や1人での遊びになる。

・室内でトランプをするにしても、大勢でわいわいやる光景は見なくなった。

 

 感染防止を重視するあまり、群れて遊ぶことを軽視してはいけませんよね。

 

 他には、警戒の程度に保護者の「二極化」を感じると言う声、在宅勤務の大人が増えたことで公園で遊ばせる時の距離や気遣いに悩む声がありました。

 新たな企画を導入して会員を増やすスポーツクラブもあるようですが、7割近くのクラブは、収入が半減又は激減しているようです。