3連休をいかがお過ごしですか?私も教え子との飲み会を延期しました。
今日の朝日新聞朝刊終末別冊beの「いわせてもらお」のこんなのがありました。
◎国民的人気マンガ 「鬼滅の刃」が大人気らしい。友人の自宅前で、数人の男の子がチャンバラをしていた。「ひみつのまえば!」と弟が言うと、「違う、それは、きみつのやえばや!」と兄が知ったかぶりをした。
先週11月12日(木)朝日新聞朝刊の「ニュースQ3」は「『鬼滅』に残酷シーン 子どもに見せていい?」でした。
鬼を倒すには日の光にあてるか首を斬り落とす必要があり、流血したり首を斬り落としたりする場面がしばしば出てくるのですが、これを子どもに見せていいかどうか迷う保護者がいるという内容でしたが、テレビ局には、今のところ「苦情は来ていない」そうです。
漫画評論家の伊藤剛教授(東京工芸大)の話
・今の親は、子どもの頃、自分の親から、アンガやアニメ、テレビ番組で『こんなものを見るな』と言われて嫌な思いをした世代。『私はこの作品が嫌だが、あなたが見るのは自由』というように、子どもの意志を尊重するようになってきたのでは。
・残酷とされるシーンについては、影響は一人で見るか、親や友達などで見るかでも変わる。こういう表現があったからこういう悪影響が出た、ということは簡単には言えない。
家島明彦准教授(大阪大・生涯発達心理学)の話
・見せていいかどうか、保護者が子どもの発達段階を見極めることが必要だ。大事なのは見終わった後のフォローだ。
子どもは暴力的シーンを含め、インパクトのある場面を目にすると、まねしたいと思う。一緒に見て、その後、「ここはよかったね」「(現実では)けがしたら、とても痛いね」など、子どもと話をしてほしい
・現実のニュースや他のエンタメ作品にも危険な面はあふれている。漫画やアニメだけ「配慮して」というのはナンセンスだ。
これに関連する記事が、今日の朝日新聞朝刊終末別冊beの「サザエさんをさがして」にありました。「『鬼滅』ブーム 『悪書』の昔 今や社会現象」でした。
漫画研究家の竹内オサム教授(同志社大)の話
・(1955年前後)子どもに悪影響と判断された漫画は「悪書」と呼ばれ、排斥の対象だった。
・海に潜る場面が子どもの水難事故を招くなどとして「鉄腕アトム」も悪書とされた。
・かつては漫画に描かれる行為の表面だけ見ていた。今は内面や本質まで鑑み、評価する。社会は成熟した。
コメントをお書きください