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No874  イグ・ノーベル賞

 昨日の読売新聞朝刊「ニュースの門」からです。土曜日は「早生まれ」についてでしたが、日曜日は「イグ・ノーベル賞」についてでした。ご存知でしたか?

 

・この賞は、米国の科学雑誌編集者らが1991年に創設した。「イグ」は否定を意味する英語で「イグノーブル」(不名誉な)という言葉をもじっている。

 

・毎年9月もしくは10月に「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」や風変わりな研究、社会的事件などを起こした10の個人やグループに対し、時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与される。(Wikipedia) 

 

・賞金なし、交通費も自腹、受賞スピーチで1分を超えると少女がそばに寄ってきて「退屈なの」と強制終了するなど、ジョークは満載だ。

 

・賞状はコピー用紙にプリントされたものに、選考委員のサインがある。また賞金は原則としてゼロだが、業績にちなんだ副賞が贈られる。2015年や2016年、2017年では受賞者に対し、10兆ジンバブエ・ドル(紙幣1枚、当時のレートで数USドル程度の価値)が授与された。(Wikipedia)

 

・授賞式は米ハーバード大で開かれる。

授賞者、関係者ともに一流研究者が多くかかわっている。

 

・観客もおとなしく聴いているだけでなく、授賞式の初めに全員が紙飛行機を作り、投げ続けるのが慣わしで、その掃除のためのモップ係は、ハーバード大学教授(物理学)のロイ・グラウバーが例年務めている(2005年のみ例外)

 受賞者は一本の長いロープにつかまり、一列になってぞろぞろと壇上に登場する。これは引率されている幼稚園児のパロディである。(Wikipedia)

・日本は米英に受賞者が多い国で、14年連続で受賞者が出ています。こんなユニークな賞を受賞しています。

 1995 心理学賞「ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功」

 1999 化学賞「夫のパンツに吹きかけることで浮気を発見できるスプレーの開発」

 2003 化学賞「ハトに嫌われた銅像の化学的考察」

 2004 平和賞「カラオケを発明し、人々が互いに寛容になる新しい手段を提供した業績」

 2007 化学賞「牛の排泄物からバニラの香り成分を抽出した研究」

 2009 生物学賞「パンダの排泄物のバクテリアで生ごみを減らす研究」

 2014 物理学賞「バナナの皮を人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究」

 2015 医学賞「キスで、アレルギー患者のアレルギー反応が減弱することを示した研究」

 2016 知覚賞「実際より小さく見える『股のぞき効果』を実験で示した研究」

 2017 生物学賞「雄と雌で生殖器の形状が逆転している昆虫(トリカヘチャタテ)の存在」

 2018 医学教育賞「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試してわかった教訓」

 2020 音響学賞「ヘリウムガスを使うとワニのうなり声も高くなることを発見」