今日の読売新聞朝刊の「くらし 家庭」欄は、反抗期を取り上げていました。
皆さんもご存知の通り、反抗期は2回あるとされ、幼児期の反抗期を第一反抗期、思春期の反抗期を第二反抗期としています。改めて専門家の話を抜粋してみます。
渡辺教授(法政大・発達心理学)の話
①10歳頃、反抗したり、無口になったりするのは、心が健全に育っている証拠。
②対人関係も広がり、複雑な悩みや葛藤を抱えるようになる。一方、親は、一人でできることは増えたとは言え、まだまだ幼いと思いがちだ。親子の認識に、大きな隔たりがある。
③質問攻めにしたり、話を遮ったりしてはダメ。
④子どもが話しかけてきたときには、親は、何かをしながらではなく、子どもの方に体を向け、きちんと聞き、応答してやることが大切。
親野さん(教育評論家)の話
⑤子どもが犯行期になってきたら、親は「ようこそ反抗期」と前向きに捉えられるといい。
⑥最も心配なことは、子どもの人格を否定するような言葉
「偉そうなことばかりを言うな。口だけで何をやっても駄目なくせに」
⑦子どもの友達を否定するような発言も禁物だ。
⑧この時期は「行儀が悪い」など細かな指図を避け、やり過ごすことも大切。
⑨人の心や体を傷つけること、危険なこと、反社会的なことや人間として許されないことは、たとえ強く反発されても壁になって阻止しなければなりません。
ストレス、不安、不満、矛盾、自己主張といった「やり場のない思い」が、反抗的な態度となってあらわれます。高学年の担任になれば毎日これに向き合わなければなりません。
イライラしていると顔に出ます。そんな時は一呼吸。
爽やかであれ!穏やかであれ!和やかであれ!笑顔でお互いが救われます。
反抗的な子には気を遣い過ぎて、ご機嫌を取ったり、好かれるように努めたりしないことです。信頼を失うと崩壊が加速し、広がります。
この時期は③や⑧のようにあんまり細かいことは言わないことです。しかし、⑨のようにぶれてはいけない厳しさはもっておきたいですね。
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