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No859 口裂け女

 先週(10月24日)の朝日新聞週末別冊beの「47都道府県の謎」は岐阜県でした。魅力度ランキングでは、42位でした。岐阜と言えば、白川郷、飛騨高山、下呂温泉、馬籠がすぐ思い浮かびます。

 

「口裂け女」が発症とは知りませんでした。

 口裂け女は、No761(2020年7月26日)「学校の怪談」で紹介しました。

 口裂け女は1979年に流行し、集団下校になるまで発展し、社会問題になりました。べっこう飴が好きで、ポマードが大の苦手。今みんなマスクしているから復活するかもしれませんね?「あたし、きれい?」

 

・うわさが出てきたのは78年暮れごろで、初めて報道されたのは慾9年1月26日付の岐阜日日新聞1面コラムとされる。

「大人でもタクシーの運転手で、これをまともに信じて、マスクをした女は絶対に乗せないのがいるそうだ」

 大人も巻き込んだ、かなり大きな騒動になっていたようだ。

 その後。「週刊間朝日」などの雑誌やテレビ・ラジオで取り上げられ、尾ひれがついて全国に広がる。

 

 うわさが広がった主なルートは①修学旅行生同士の口コミ②遠方のいとこ同士の口コミ、③深夜ラジオでは?

 

 70年代は映画「エクソシスト」、ユリ・ゲラーのスプーン曲げなど第1次オカルトブームの延長線上の現象だったのでは?

 

 加藤諦三さん(社会心理学者)の話

「当時は学生運動が終わり、次に時代が見えない『神経症的な不安の時代』でした。大人や子どもが抱える不安を、デマを信じることで解消しようとしたのでは」

 

 山口敏太郎さん(妖怪・民俗学に詳しい作家)の話

「マスクが非日常だったから、こういう現象が起きた。でもコロナ禍の今はマスクが日常、出るとしたら、全く別の口裂け女でしょう」

 

 皆さんなら、どんな「口裂け女」を考えますか?それとも女ではなく「口裂け〇〇」?口裂けではない「○○女」?「口裂けマスクをする女」とか?想像すると面白そうですね。