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No856  韓国の絵本

 No834(10月7日)「アートに親しむ」で「漂流物」と「絵巻えほん びっくり水族館」の絵本を紹介しましたが、今日の朝日新聞朝刊には、韓国の絵本のことがが紹介されていました。

 

 絵本の世界でも近年、韓国発の魅力的な作品が次々に生まれ、国際的な受賞も相次いでいるそうです。ご存知でしたか?

 

◎ペグ・ヒナさん 「天女銭湯」「あめだま」「ぼくは犬や」・・・

・表情豊かで生きているかのように人間くさい粘土の人形たち。

・細かく作り込んだセットの中で彼らを配して撮った写真でできている。

・光を効果的に使った作品には、映画のような美しさがある。

 ビジュアルにひかれて大人が買っていくことが多いそうです。

 

◎スージー・リーさん 「せん」「かげ」「なみ」

・「せん」は言葉のない絵本。スケートをする少女の動きを、滑った軌跡の線の重なりで表現する。シンプルな絵だけで、豊かな物語が感じられる。

 

 申さん(武蔵野美大非常勤講師・絵本論)の話

・韓国の絵本文化は日本より50年ぐらい遅れていたが、近年、質・量ともに急成長している

・韓国で初めて創作絵本が登場したのは1988年。

・90年代から本格的に出版され、日本でも翻訳されるようになった。

 

・初期に翻訳された本は、異文化を伝えるものとして読まれていた。「ソリちゃんのチュソク」(チュソクは韓国の旧盆)

・次第に若い世代が次々と絵本の道を志すようになった。

 チョ・ウンヨン「はしれ、トト!」(2011年プラチスラバ世界絵本原画展グランプリ)

 

・蛇腹式の絵本、縦長、横長など、本の形もさまざまで、定型にとらわれず表現の可能性を広げている。

 

 ペグさんの本読んでみたくなりました。「スイカのプール」も想像しただけでもおもしろそうですね!