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No842 根性

 10月9日(金)の朝日新聞朝刊の「二つの東京五輪「根性」の変遷」の見出しが目に留まりました。前回の東京オリンピックからもう56年も経つんですね。

 

・(レスリングの)協会長だった故八田一朗氏は、50年代からどんな環境でも力を発揮する精神の強さを「根性」と提唱した。(ご存知でしたか?)

 電気をつけたままの就寝、正月の寒中水泳など奇抜の練習をした。

 ウソみたいな話ですが、スポ根アニメを見て育った私たち世代にとってはビックリしません。なんたって「大リーグ養成ギプス」や鉄下駄も売っていたのですから。

 

・前回のローマ大会で金メダル4個に終わったため、日本体育協会は心理学の専門を集めて委員会を設置。課題は「あがり」、克服する解決策が「根性」。

 根性を「目標を明確に意識し、その達成のために精神を集中し、それを持続する強い勝利への意志」と定義し、「根性養成のテキスト」を作成。

 

・日本は64年大会で金メダル16個の活躍。「根性」は日本の強みとしてスポーツの枠を超え、社会に浸透していった。

 スポーツ界では、根性を養うために猛練習を課す傾向が生まれ、非科学的な実践が続いた。学校の部活動での「体罰」「しごき」も社会問題となった。

 

・3人の話から

①増田明美さん(元マラソン選手)「昔の根性は命令されてつけるもの。今は選手が主体的に身につけるもの」確かに高橋尚子さんの「すごく楽しい42キロでした」は名言でした。

②拓殖陽一郎さん(メンタルコーチ)「強い精神力は必要。ネガティブなイメージもある根性という言葉あえて使わないが」

③大迫傑さん(マラソン選手)「今は根性的な部分がおろそかになっている。環境とか科学的トレーニングとか外に要因を求めがちだけど、一番大事なのは自分がどうありたいか、です。」

 

 昨年のインターネット調査では、「根性論は必要だと思う」人が37.4%いたそうです。

 名前はどうあれ、これからの社会を生き抜くには、気力や根性のようなものは必要だと思うのですが、メンタルの強さはどこで身に付けていったらいいのでしょうね?

 そのためには日常生活の中で、我慢する経験が大事なような気がします。

 そして何事にもポジティブに考え、教育の中で3つのキーワードになる①受容性②柔軟性③回復力をバランスよく高めていくことなんでしょう。口で言うのは簡単ですが。