蘭学事始　No.12

「日本とオランダのカルチャーショック②」

こんばんは。昨日に引き続き、今回も私がオランダで経験したカルチャーショック紹介します。

オランダと言えば「世界で一番身長の高い国」と言われています。

（測定した年によって若干の違いはあるようですが…）男性の平均身長はなんと約183cm、女性は約170㎝です。日本人の平均身長は男性が約170㎝、女性が約158㎝だそうです。これだけ身長が違うとかなり生活にも影響が出てきます。

私は身長が大体162㎝ほどあるので日本にいるときはごく普通の身長でしたが、オランダに来ると圧倒的に小さい方です。

今でこそ気にならなくなりましたが、オランダに来たばかりの頃はオランダ人のスタイルの良さに驚き、自分の脚の短さにいつもショックを受けていました…苦笑

中学生ぐらいの子供たちですら、すでに私より背が高く、非常に大人っぽい見た目をしています。

平均身長が10㎝ほど違うと、街中の椅子やベンチの高さも高いものが多く、バスの椅子ですら足が完全に床につかないことがあります。デパートや駅などの洋式トイレも高いものが多く、足がぶらぶらします。想像していただけるとわかるかと思いますが、かなり落ち着きません。

私は家の自分の家のトイレでは足がつくのですが、日本人でもっと背の小さい方は家のトイレに足を置く台を置いている方もいるそうです。 

ちなみに実際に見たことがないのですが、夫によると男性トイレの小便器も高さが高いことがあるそうです。女性であるわたしにはちょっとどういう状況なのかよく想像できないのですが、男性にはわかるのでしょうか。

あとはキッチンも少し高めに作られているので、人によっては固いものを包丁で切るときに、力を入れづらいと言っていました。

もちろんスーパーの陳列も、高いところまで物が並べられていて取れないことがあります。近くに人がいると、助けてくれることが多いのでどうにかなりますが、小さなことですが日本ではなかなかなかった経験でした。

ところで、今は世界で一番背が高いと言われているオランダ人ですが第2次世界大戦の頃はそうではなかったようです。その後経済の成長とともに、身長もどんどん伸びてきたと言われています。一説によると、オランダ人はチーズや乳製品が大好きなのですが、その牛が食べる餌に成長剤が入っていて、それが人間にも関係しているとかしていないとか…。本当のところはどうなのか分かりませんが、私もこの1年間で身長が伸びました。ほかの要因もあるかもしれませんが、あながち嘘ではないのかも、とも思ってしまいました。