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No814 読書に没頭

昨日の朝日新聞朝刊の「どう思いますか?」からです。相談内容は、「読書に没頭の娘と先生の心配」(8月13日)お母さんのご相談です。

「小学3年生の娘は、暇さえあれば本を読んでいます。家族で行ったキャンプ先でも、テント内で読書する始末。『せっかくキャンプに来たのに』と思いつつ、『本人が好きならいいかな』と夫と共に考えていました。

 しかし、担任の先生に『休み時間に1人で本を読んでいることが多くて、心配しています。お友達と時間を過ごせるように、席替えなどで対応します』などと言われました。

 娘は『卒業までに図書室の本を全て読みたい』と話しています。友達関係も特に本人は困っていない様子。このままでいいように思う反面、先生の考えもよくわかります。どうすることが良いのか。悩む今日この頃です。」

 

 皆さんはこの相談どう思いますか?皆さんのクラスにこのような子がいたらどうしますか?

 

 各世代・立場の5人の方がこんな声を寄せています。

 ①同世代の6年生の小学生は、本が大好きでしたが、6年生になってから、校庭で遊ぶようになり、友達との交流が意識するようになったので、時期が来れば友達と遊んだり、外遊びも楽しくなるとアドバイス。

 

 ②先輩世代の教員志望の大学院生は、中1の時、お弁当は一人で食べ、すぐに図書室に行き、本好きの人たちと話をして楽しんだ。担任にもう少しクラスの人と関わるように言われるが、ペースが違い無理。孤立と自立は違う。グループ活動や行事で協調、協力できればいい。教壇に立ったら、本好きな子どもたちが活躍できる場を作りたい。

 

 ③小学校の先生(45)は、若かった頃は「家で1人でできることは今やらなくてもいいでしょ。外で一緒に遊ぼうよ」と声をかけていたが、教員経験を重ねるにつれてそっと見守れるようになった。やりたいことが分からないという子も多い中、没頭できることがあるのはとても素敵なこと。友達との関わりは本人が困っていなければ大丈夫とアドバイス。

 

 ④保護者の立場として6年生の娘を持つ高校の先生は、学校は他者との関わりを学ぶ場だが、無理に友達と一緒のことをさせなくてもよいように思う。娘が自分の世界を持っていることをいいなと感じるし、親としてうれしい。娘の楽しみを奪いたくない。そっと見守ることにする。

 

 ⑤年配の立場として小さいころから読書に親しんだ会社員(66)の方は、電車通学を始めた高校生の頃は乗客の多くが新聞や文庫本を読んでいた。大学時代の友人の蔵書の多さに驚き、読書仲間も増え、奥さんも読書好き。物語は他人の生や経験を教えてくれ、未来への警告を感じることもある。同じ本を読む人と感情のつながりが持てる。読書は癒してくれる手段。長い目で見てほしいとアドバイス。

 

 私は③の小学校の先生と同意見です。私は読書にこんなに夢中になった経験がないので、うらやましいです。

 なんでも過ぎちゃうのは周囲が見えなくなるからキケンですが、先日の「青春」ではないですが、夢中になれるってパワーやエネルギーがある証拠。すばらしいです。

 しかし、これがゲームならどうでしょう?見守れるでしょうか?