9月4日(金)読売新聞朝刊の医療ルネサンス「コロナと子ども5」の見出しは「敏感な子 対応を柔軟に」でした。
得た情報を必要以上に深刻に受け止め、厳格に守ろうとしてしまう子がいます。
外に一歩も出なかったり、家族に何度も消毒させたりしたケースがあるそうです。
周囲の雰囲気に敏感な中学1年のA子さんの例が紹介されていました。
・3月2日から学校が休校になり、外出自粛の呼びかけで友達と会わなくなった。
・5月に入ると「おなかが痛い」と訴えるようなった。「コロナに感染し、友達にうつしたら嫌われちゃう」と母親にこぼすこともあった。
・6月上旬のカウンセリングで近況を尋ねると「電車に乗るのが怖い。暗いところも嫌。お母さんにも相談できなくイライラする」と返ってきた。
A子さんも家族と朝の散歩を日課にして気分転換を心がけた。
・7月下旬、家族で浅草まで足を延ばした。「学校の先生が外出はだめだと言っていたよ。外出したのがバレたらどうしよう」
渋るA子さんに母親は「手を洗ってマスクをつけて、3密を避ければ大丈夫だよ」と諭した。
・母親は感染者数や予防対策の情報で不安がらせないようにするため、テレビをなるべくつけないようにした。
8月上旬のカウンセリングでは、以前の心身の不調を「もう忘れちゃった」と笑う。
一方、学校での集団生活がストレスになっていた子にとっては、休校期間中に心身の状態が落ち着き、自分のペースで穏やかに過ごせている場合もあります。
臨床心理士の方も述べていますが、昨日のマスクすることが難しい子をはじめ、コロナ禍で子どもの特性が明らかになったケースは多くあるのではないでしょうか?
その時は、特性を理解することを心がけ、柔軟に対応することが大事です。
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