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No792 学校の感染対策を考える

  今日は朝のテレビ番組「グッとラック!」を観ていると「新型コロナ第2波のピークは過ぎた?専門家に聞く」と言うテーマでしたが、ピークは過ぎたと言う専門家、まだピークではないという専門家に分かれ、スッキリしませんでした。

 次に「『#先生死ぬかも』が話題!頃中で教師の勤務増の背景とは?」と言うテーマで練馬区の小学校の1日の先生の動きを紹介していました。先生たちの忙しさが伝わっていたように思います。もっともっと実態を伝えていく必要があると思います。

 

 昨日の朝日新聞朝刊「教育」欄の「コロナと学び」は「学校の『感染対策』ずれてないか」という興味深い見出しでした。

 西村秀一先生(仙台医療センター・ウイルスセンター長)の話です。印象に残ったところを抜粋してみます。

 

・各地の学校で夏休みが明けました。休み前から様々な感染対策が続いていますが、ウイルス学の立場からすると方向がずれているとも感じます。

 

・仮に感染者が校内にいても、机に付着する数は極めて少なく、時間経過でウイルスが死ぬことも考えると、こうした負担(毎日の机の消毒)を続けるほどの意味はありません。

 

・私は手洗いも毎回石鹸で30秒も行う必要はなく、ウイルスは流水で十分落とせると考えています。

 

・学校で続いている感染対策の中には、科学的な根拠はあるように見えても、一つ一つ突き詰めると確固とした根拠のないものが多くあります。

 

・私は接触感染より空気中に浮遊するウイルスによる感染に注意すべきだと考えています。ただ怖がり過ぎる必要はありません。屋外のような風のある広い場所なら感染者が少々のウイルスを出しても飛散して薄まり、感染リスクはすぐ無視できるレベルになるからです。

・3密を避け、換気することが大切です。全員がマスクを着け、10分に1回くらい窓を開ける換気をすれば、感染は広がりません。

 

・市中蔓延期や感染者が複数出た学校ではマスクは必須ですが、そうでなければ熱中症など体への負担を考えるべきです。特に屋外ではマスクをする必要はありません。

 

・学校や家庭から「感染者を一人も出さない」と過剰ともいえる予防策で疲弊するより、感染者が出た時に相応の対応をするやり方が、このウイルスと付き合っていくうえで一番現実的だと私は考えます。

 

・子どもたちが本来経験できた学びを極端に減らしたり、楽しみにしていた行事を中止したりする動きが広がっていることを心配しています。

 

・現実社会ではゼロリスクはありえず、リスクをどこまで許容できるかが問われています。この機会に子どもたちにそれを学んでほしい。

 

・このウイルスが日本でほとんどなくなるまで現状の感染対策を続けると、子どもたちの学びはどうなるのか、我々大人はよくよく考える必要があると思います。

 

「がまんしている君へ」も読んでみてください。

 私はこの西村先生のお話がストンと落ちました。