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No785  呼び名

 昨日はNさん投稿ありがとうございました。ドメイン名を使ったクイズなんて面白そうですね。落語には「まくら」があるように、入り方を工夫するのが授業上達の秘訣です。

 また、T先生の学校のように窓全開による暑さ対策は考えておきましょう。

 

 今日の朝日新聞朝刊の「声」からです。宮崎県の70歳の産婦人科医の方からの投げかけです。

 「少し前まで幼稚園や保育園、小学校低学年などで子どもに呼びかける際、男子は「~君」、女子は「~ちゃん」と下の名前で呼ぶことも多かった。

 ところが最近は、男女とも「~さん」が増えているという。しかも下の名前ではなく、名字の場合もあるようだ。「あだ名」禁止も多いという。

 私の小さい頃、友達は外見などからついたあだ名で呼ばれていた。人気のある子ほどユニークなあだ名。今の世の中は何でも平等、差別はダメという流れ。だが私は「~君」「~ちゃん」と呼ばれたり、あだ名で呼ばれたりする方が人間的と感じる。皆さんはどうお考えだろうか。」

 

 子どもの名前の呼び方は、30年前ごろから話題になっていました。ジェンダーの考えが広まり、名簿も男女混合に切り替わり、男女とも「~さん」と呼ぼうという流れでした。

 

 2人の方の話を抜粋します。

「ジェンダーの問題などで「さん」づけで呼ぶようになってきたのは理解できます。しかし、男女の差をなくして一律に呼ぶことに違和感がります。同じ呼び方なら平等だからと、大人が子どもたちに押し付けているように思うのです。

「呼び名」はコミュニケーションの重要なツールだと思います。お互いの距離が縮まったり、反対に疎遠になったりもします。個性を大切にして、本人が望む呼び名で呼び合ってもいいのではないでしょうか。」(兵庫県主婦)

 

「度々思い出すのは、小学校の頃の担任のことだ。先生は4月、私たち生徒に向かってこう言った。『みなさんが呼ばれたい名前を教えてください。その名前で、1年間呼ばせてください。』

 私は少し恥ずかしかったが、下の名前で呼んでもらうことにした。読んでもらった名前がこだまする。自分が呼ばれたい名で呼ばれることはうれしいことなのだと、その時初めて知った。」(山口県中学校非常勤講師)

 

 私は名字の呼び捨ては禁止にしました。授業は敬称、日常は名前や本人が認めるあだ名で呼んでいいいことにしました。使い分けることです。

 子どもに「呼ばれたい名前」を尋ねたことはありますか?一度聞いてみてはいかがですか?