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No780 柔軟性と共感

 昨日の「バチがあたる」がまだ心のどこかに引っかかっています。「バチがあたる」は自分の公正さに対する戒めとしてブレーキになったはずです。それが、「バチがあたれ」と相手を戒める人が増えていくとしたら怖いなと思いませんか?

 

 8月12日(水)の読売新聞朝刊「論点スペシャル」は、「ウィズコロナの心構え」でした。

 碓井教授(新潟青陵大・社会心理学)の話を要約してみると、コロナの影響で3月ごろから日本中、世界中が軽い興奮状態にあると指摘しています。

 

 この興奮状態は、人々の間に分断を生み、家庭では夫婦喧嘩、離婚、政治では国と都道府県知事のぶつかり合い、さらには自粛警察や感染した人を非難する行動が生まれました。

 

 注意したいのは、感染症対策重視者も人権・経済対策重視者、自粛警察もよかれと思ってやっているが、「自分が同じことをされたら嫌ではないか」と言う視点がないと指摘しています。

 相手の立場に立って考えるのは、小学校生活で培わなければならない道徳観だと思います。

 

 碓井教授は社会心理学の立場から「柔軟性」と「共感」が必要だと述べています。

 これは2学期からの教育の中でも大切なキーワードになるのではないでしょうか?