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No779  バチ

 今日の読売新聞朝刊「ニュースの門」からです。「『バチがあたる』信じる本音は」の見出しが目に飛び込みました。

 読売新聞が今年の3~4月に実施した全国世論調査では、バチがあたることが「ある」と答えた人は76%で、56年前の調査(1964年)では41%だったので、大幅にアップしたという記事でした。

 皆さんは「バチがあたる」を信じますか?私は信じています。

 

 石井教授(国学院大・宗教社会学)の話

・自分ではどうしようもないことへのイライラ感の高まりから、悪い行いには「バチがあたる」というより、「バチがあたるべきだ」という意識が強まっているのではないか。バチは伝統仏教に起源がある考え方だが、現代人にとって宗教色を失っている。

 

 なぜ、バチがあたるべきだという意見が増えたのか?

 村山教授(近畿大・社会心理学)の話

・社会の仕組みが公正になってきたからだ。社会の仕組みが公正に近づくほど、「不正には罰を」という考えが強くなる。

 

・世界は公正だという考えは一定程度成功している人に強く出る。一方、社会・経済に報われない人は「世界は不公平だ」とみなす傾向にあり、不公正な社会を作り出した人には罰を与えられるべきだと考えがちだ。バチが広く受け入れられているのは、不公正な社会の不満が含まれているのだろう。

 

 年代別に見ると18~50歳代までの各年代80%以上、60歳代74%、70歳代63%で、若い世代の方が「バチがあたる」と考える傾向が見られたのは意外でした。

 それに対し、1964年は20歳代31%、60歳代52%で、反対の傾向が見られました。

 

「バチを信じる心には、格差への不満、他人への処罰欲求といった現代人特有の意識が隠れているのかもしれない。「バチがあたる」を「バチがあたれ」と読み替えるならば、単なる迷信のなごりだと軽く見ないほうが良さそうだ。」と記者はまとめていますが、皆さんはどう思いますか?

 コロナの影響もあって、人に厳しい世の中になった時、教育の力は大きいと信じます。