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No759  裁判でのマスク

 7月22日(水)の朝日新聞朝刊の「ニュースQ」の見出し「『マスク付けると不利』弁護士の主張はなぜ」に注目してみました。

 6月2日に約3カ月ぶりに東京地裁で再開した裁判員裁判。殺人事件の初公判で、被告の弁護人がマスク着用を拒み、裁判が2時間以上中断し、その後、裁判員の前にアクリル板を置いて裁判を続けたという記事です。

 

 弁護士は「被告の人生を決める重大な裁判だ。質問する私の表情をみて、被告や証人の答える内容も変わりうる」と説明。

 これに対し、裁判員の中には「非常識」との批判の声。

 検察幹部は、「尋問でのお互いの表情が大事という主張は分かるが、クラスターが発生したら、ようやく始まった裁判が全て止まる。配慮は仕方ない」

 刑事裁判官は「社会活動が制限されている中、裁判員裁判だけいつも通りというわけにはいかない」

 

 若林准教授(立命館大・法心理学)の話

・人は会話をする時、音声に基づく言語情報と表情などの視覚情報を脳内で統合し、内容を理解している。マスクをすると視覚情報が失われることになる。裁判員制度は法廷でのやりとりを重視する。裁判所はできるだけ情報が失われないように努力する必要がある。

 

 6月下旬、東京地裁での裁判では、被告がマスクの代わりにフェースシールドを装着。弁護士は自前の透明アクリル板を証言台の前に設置。

 弁護士は「被告が話す内容だけでなく、表情や動作も『証拠』だ。マスクをすればそれが減る」と訴えました。

 裁判員は「マスクをしていると被告の気持ちが分かりづらい。顔が全部見えて良かった」などの好意的な感想が目だったそうです。

 

 さいたま地裁の裁判では、弁護側が「表情を見て尋問できなければ防御の利益を損なう」として被告と証人のマスクを外すことを要求し、防弾パネルを設置。

 千葉地裁でも、弁護士と被告のマウスシールドの着用を認めました。

 

 裁判の世界にもマスクをめぐってこんな対応があるのですね。

 では、学校の授業はどうなんでしょう?先生の表情、動作だって重要なはずです。

 マスクではなくて、もう少しシールドを積極的に活用してみてはどうでしょうか?夏休みに飛沫が飛ばないオリジナル授業用シールドを創作してみてはいかがでしょう。