今日は、昨日の続きです。
・埼玉県の公立小学校の休校中の取り組み調査
「教科書以外の教材を使った学習支援」①学校作成プリント(98.3%) ②自由探究的な学習(83.8%) ③民間の動画コンテンツ(66.6%) ④学校独自に作成した授業動画(40.4%) ⑤民間の学習ソフトやアプリ(39.8%) ⑥教育委員会作成の授業動画(36.4%)
「ICT環境がない子どもへの配慮」①電話・ファックス(40.6%) ②PCルーム開放(17.1%) ③家庭訪問(15.5%) ④タブレット端末貸し出し(7.8%) ⑤DVD映像資料配布(3.1%) ⑥モバイルルーター貸し出し(2.6%) 支援なし(29.3%)
・留意すべきは、オンライン教育が学習習慣のない子どもをいっそう不利にする指摘がある。スイスの大学生を対象にした研究では、一人の学生がオンラインの授業のプラットフォームにアクセスして授業が受けられる週と受けられない週を作ると、成績の良かった学生はさらに成績が上昇し、悪かった学生は低下した。
・対面授業の完全な代替になると考えるのも誤りである。カナダの大学の実験では、①1対1のコーチングを受ける群②オンラインで練習問題を解く群③何の支援も受けない群にランダムに振り分け、その後の成績を比較すると①の学生のみ成績が改善した。
・臨時休校によって生じた課題をテクノロジーだけでは解決することができない。
・学習機会を与えることに加え、学習意欲を高める、時間や学習の進捗を自己管理する能力を身に付けることも重要な目標であり、人を介さずに行うのは難しい。
・特に生活困窮過程で、意欲や学習習慣に課題を抱える子どもほど、きめ細かな支援が必要とされる。
いかがでしたか?興味のある方は読んでみてください。
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