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No733  6月のがるべる

 昨日は、新富町の新しい会場で6月のがるべるを開きました。参加者は5人でした。専門がるべるとして「コロナに負けない学級経営の視点」ということでお話させていただきました。

 

 まず3校の情報交換をしましたが、いつも驚くことが共通点が少ないことです。夏休みが8月1日からの学校、10日からの学校。通知表が2回の学校、3回の学校。運動会が中止の学校、延期の学校。移動教室がある学校、中止の学校。掃除のある学校、ない学校。給食当番のある学校、ない学校。クラブが始まる学校、2学期からの学校。・・・

 

 コロナの影響で児童虐待や収入減少による生活困難の家庭の増加、学力格差の拡大、退学を抱える学生など、子どもたちや保護者は何かしらの不安を抱えている話はよく聞きますが、昨日の3校では、虐待や貧困の報告はないようです。

 

 学校現場では、ICT 整備や遠隔授業などのための予算のない実態、子どもたちの不安やストレスに応えるための人員や専門職員の不足、学力の遅れや格差を補うためのノウハウや体制、人員では十分に対応しきれない状況にあります。

 子どもたちが学校でたくさんの大人との関係を築くことができるような学校づくりが望まれますが、まだ人材が補充された話はありませんでした。ある区では、体育の補助員が付くと聞きました。恵まれてますね。

 

 指導計画の練り直しは必須なのですが、それには膨大な時間がかかります。結局一般的なモデルプランを使うことで、学校や児童の実態にあっていない指導計画を使うことになってしまいます。

 学校独自の創意工夫がもっともっと奨励されていいはずです。そのためには、素晴らしい実践はデータ化しておくべきですが、それを専門にやる人が必要です。

 学校には、ヘッドコーチが必要だと思いませんか?こういう話が早く浮上してほしいです。

 

 例えば、国語、音楽、図工など一部の教科は、既に学年縛りは柔軟になっています。

 体育は、2年間ですべての領域を網羅する形に柔軟化できるはずです。

 国語は、扱う教材の精選は十分に可能です。

 特活は、儀式化していた部分の見直し、行事を精選・整理できます。

 総合的な学習の時間は、家庭や地域での活動も授業の一環にもできるはずです。

 

 コロナ禍で一番学校現場で意識したいキーワードは、「柔軟」「弾力的」のような気がしています。