· 

No697  派出夫

 朝日新聞土曜日の「be」の「サザエさんをさがして」は「派出夫」でした。

 聞きなれない言葉だと思い、調べてみました。「派出婦」は、辞書には「一般家庭からの求めに応じ、出向いて家事などをする女性」と書かれてあります。住み込みではない派遣家政婦ということでしょうか。この男性バージョンが「派出夫」ということですね。

 

 1918年に「派出婦会」が誕生しました。

 1950年代後半に派出夫が注目されるようになったそうですが、私が生まれた頃ですが、全く知りません。

 1955年鎌倉市に「派出夫会」が開業し、メディアが珍しい職業として取り上げたそうです。午前8時から午後5時まで植木の剪定、選択、掃除、調理・・を働いて1日500円。

 1950年代半ばは経済が停滞し、55年の完全失業率は戦後最悪の水準でした。この頃に登場した派出夫は、高度経済成長とともに姿を消していきます。

 

 派出夫紹介所は、当時「ますらを派出夫会」が通称でした。この名前は、1956年、秋好馨さんの人気マンガが原作で、映画化されました。戦後、職にありつく事ができない男性たちが、この頃、女性の職場であった分野にでも進出しなければ食べて行けないという諷刺コメディでした。

 

「益荒男(ますらお)」は「強くたくましい男子」という意味です。お相撲さんにもいましたね。皆さんの周りには、益荒男いますか?

 

 4コマ目の波平さんのきげん悪そうな顔はなぜなんでしょう?記者は「忘れかけていた深刻な就職難の記憶を呼び覚まされた波平が複雑な顔をしたとしても不思議はない」と書いていますが、このあたりの想像を膨らめても楽しいかもしれませんね