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No696 学校現場情報10 

 今日は朝日新聞にこんな写真が載っていました。福岡県田川市の全17小中学校の教室の机に段ボールと透明フィルㇺでできた衝立が取り付けられた写真です。市内の段ボール製造会社が約3800個を作り、無償で設置したそうです。

 マスクの着用と合わせて二重の備えが本当に必要なのでしょうか?聞いている時間が長くなり、耐えられなくなる子も増えないでしょうか?

 

 高知県南国市では、今年に限り2学期制を導入することを決めたそうです。子どもの成績評価が難しいとありますが、確かにこれも一つの試みですよね。6月から再開したとして、1カ月後は通知表準備ですよ。大丈夫ですか?

 

 先日の「9月入学を考える3」で紹介した苅谷教授の研究チームの試算の追加の記事がありました。5年間(2021~2015)新入生を13カ月にする段階的実施案の試算です。

 2021年度は地方財政支出505億円増加、教員1500人不足、その後も続きます。17カ月案より教育分野の影響が小さい一方、保育所は初年度待機児童は26万5000人。3年間で46万8000人。学童保育は初年度2万8000人。この状態が5年間継続します。

 

 苅谷教授は「段階的実施案は学校教育への影響は減るが、問題を保育に転嫁し、共働き家庭に負担を求める案だ。

 17カ月の一斉実施案よりはるかに待機児童を抱える家庭が増え、時期も長期化する。

 コロナ後の社会にとってインパクトはより広範に及ぶだろう。

 9月入学を導入するとしたら学校と保育とどちらを優先するか。

 政府全体としての政策の整合性が問われる」と話しています。

 

 昨日の朝日新聞にも「複数の知事が賛意を示す中、公立小中学校や保育所などを所管する立場の市長から反対の声が上がる」とあります。埼玉県本所市の吉田市長はこんなことを訴えています。

「制度改正についての様々な調査研究の必要性が生じ、膨大な事務負担が発生する。今は議論自体を封印し、学校再開後の教育の課題に一つひとつ対応する時だ」

 私も同感です。皆さんはいかがですか?