5月6日(水)の読売新聞朝刊の「ことばの宝箱」からです。今月は「矢」でした。
・白羽の矢が立つ 多くの中から特に選ばれること
・矢継ぎ早 続けざまに素早く物事をすること
・嚆矢(こうし) 物事のはじめという意味
・光陰矢の如し 月日のたつのが早いことのたとえ
・矢も楯もたまらず あることをしたい気持ちを抑えることができない様子
・矢の催促 早く早くとしきりに急がせること
・矢面に立つ 質問や非難するが集中する立ち場に身を置く
他にもこんなのがあります。
・一矢を報いる 相手の攻撃に反論や反撃を加えて、わずかでも仕返しをすること
・矢でも鉄砲でも持って来い どんな手段で攻められても受けて立つこと
・やはり野に置け蓮華草 ものには、本来それにふさわしい場所というものがある
今日は「嚆矢」に一番興味を持ちました。「嚆」という漢字も知りませんでした。「矢」もシと読むとは?英語では、パイオニアです。
例文 がるべるは、嚆矢から携わっていました。
似た言葉に「先駆け」がありますが、「嚆矢」は「物事の最初に手をつけること」に対して、「先駆け」は「人よりも早く物事を成し遂げること」を表すので、意味合いが少し違います。
類語には、滑り出し、第一歩、発端、冒頭、初っ端(しょっぱな)、出だし、当初、皮切りがあります。初っ端(しょっぱな)なんてオシャレですよね。
四字熟語には、「嚆矢濫觴(こうしらんしょう)」があります。物事の始まりです。
「濫觴」も物の始まりを意味し、「嚆矢」と「濫觴」で、同じ意味の言葉が重なるので、意味を強めているんだそうです。
例文 〇〇先生には、嚆矢濫觴の頃からお世話になっています。
コメントをお書きください