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No673 伝言ゲーム

 4月25日(土)の朝日新聞朝刊「be」の「サザエさんをさがして」のテーマは「伝言ゲームでした。

 まずは、4コマ漫画を見てください。さてこれを文豪道場で扱うとすれば、何というタイトルが浮かびますか?5コマ目のこの後はどうなったでしょうね?

 

 この漫画が掲載されたのは1961年、当時百円札で前年に発売された「ハイライト」が1箱買えて、30円のおつりがきました。私もよく煙草屋さんにおつかいに行ったので懐かしくなりました。

 

 伝言ゲームを誤った「犯人」はいったい誰か?

 言語学の有元教授(山口大学)の推理が載っていました。

 要約すると、最も怪しいのはワカメだというのです。

 たばこは、ワカメには馴染みの薄い言葉だったのではないか。たばことたまごには誤って伝わりやすい音韻があり、伝言ゲームの実験では、元の文になかった新たな語彙が文中に挿入されました。これは流言の伝播の過程にも応用できるという話でした。

 

 流言に発展すると深刻な事態になる例です。写真にあるように1973年の愛知県の豊川信用金庫の支店で流言によって取り付け騒ぎにまで発展しました。

発端は、女子高生3人の電車内の会話。この信金に就職内定した子に冗談で言った言葉が「信用金庫は危ないわよ」。これを真に受けた子が親類に話したことから流言が発生。

 

 地元の商店主の妻は、知人が「120万円を引き出してくれ」と商用の指示を電話で聞き、夫に相談。その後、夫婦で手分けして10人余りの顧客に伝えると爆発的に拡散。

 わずか1週間足らずで約5000人が本支店で14億円を引き出したんだそうです。

 

 これを調査した木下教授(京都大学)は、主語と述語の変化はそれほど多くなく、過去にあった地域の金融業者の倒産、商店主の真面目な人柄が加味され、その年出版された「日本沈没」「ノストラダムス大予言」が終末への不安が漂っていた世相も背景にあったとみています。

 

 デマが拡散する怖い時代です。気をつけたいですね。

 書いているうちにタイトル考えました。

「流言」「ハイライトの変身」「犯人は誰だ?」「エッグマジック」「たまごにハイライト」

 皆さんならどんなタイトル?