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No671  4月のがるべる3

 今日は、ラインがるべる後半の文豪道場をふり返ってみたいと思います。いつもA4、1枚程度の量で長いのですが、今日はさらに長いので3つに分けて送ります。

 あの4コマ漫画を「一瞬のご褒美」と言う例文を書いてみました。慌てて書いたので時間設定が滅茶苦茶でした。

 今、思いついたので、違うパターンを書いてみます。

 

 ルージュの伝言

⓪コンコンコン

 いつもの咳と違う。こんな咳は初めてだ。コロナウイルスに感染したかもしれない。今話題の田端駅にあるKO寸前病院に行ってみることにした。

 

①病院に行くのだから、第一印象が大事だ。ネクタイもした。お気に入りのツイードのコートも羽織った。マフラーもした。完璧だ。後は残り1枚となった昨日のマスクをつけることにした。

 

②7時35分。緊急事態宣言が出ているのに渋谷の駅は人であふれていた。私の前のおじさんは、いつも新聞の株式に熱心に目を通している。「朝日株男」と勝手にあだ名をつけている。私の後ろは、良く出会う松任谷由実にちょっぴり似ている女性だ。一度真正面から見てみたい。

 

③毎度のことながら駅員に押されながら車内に乗り込んだ。

 

④30分の濃密接触に耐え、田端駅に着いた。振り返りざまに誰かの顔と接触したような気がするが、やっとのことで降りることができた。

 あれ?ホームで待つ人が一斉に私を見ている。口を開けて驚く女性、微笑む女性、後ろの眼鏡の男性はなぜか私をにらんでいる。

 

⑤病院につくと早速トイレに駆け込んだ。鏡の前に立つとマスクに口紅がついていることに気が付いた。胸がドキドキしてきた。

 あれ?この口紅の色には見覚えがある。

 あっ!これは私の後ろの・・・・これってもしかして「ルージュの伝言」?

 今日は、番号をつけてみました。⓪が書き出し、⑤書き終わり(終末)です。つまり6コマ作文を書いているわけです。低学年や実態によっては、4コマでもできます。

 コマによる軽重があっていいです。3コマ目なんかあっさりしていると思います。

 

「事実発見トレーニング」をすることが文中にいきてきます。

 ①の波平の服装、②の時計、他の乗客、S先生の「その女性は口紅をしています」がこの話のヒントになりました。④の駅の客の表情です。

 事実は変えずにイメージを膨らませていくのです。

 

 今回はタイトル(題)は、最後に持ってきましたが、最初でも構いません。

「朝の楽しみ」「満員電車も悪くない!?」「波平の密会」「最悪の通勤」」「マスクさまさま」「通勤中のハプニング」どれも魅力たっぷりです。

 

 私は、口紅からユーミンの「ルージュの伝言」が浮かびました。どんな結末にするか練ったのです。

 

 ⓪の書き出しと⑤の終末は、まさに想像の世界です。個性の見せどころです。人によって全く違う話が出来上がるからおもしろいのです。

 

 ここに興味を持ちだすと他の人の書き出し、終末にも関心が高まっていきます。ここでストックカードの登場です。芥川は?漱石は?・・・次回の文豪道場が楽しみになってきませんか?

 

 出来上がった作品は形にしてやる。先生や友達の読者がいるから励みになるのです。私のブログも楽しみにしてくれている読者がいるから頑張れるのです。

 国語の教科書の単元だけ書く力が伸びるなら苦労しませよね。

 秘伝の調味料、レシピが必要なんです。

 

「ルージュの伝言」は、松任谷由実さんの1975年発売の5枚目のシングルです。「魔女の宅急便」のオープニングテーマソングに起用されました。

 

あのひとのママに会うために 今ひとり列車に乗ったの

たそがれせまる街並や車の流れ 横目で追い越して

あのひとはもう気づくころよ  バスルームにルージュの伝言

浮気な恋をはやくあきらめないかぎり 家には帰らない

不安な気持ちを残したまま 街はDing-Dong遠ざかってゆくわ

 

明日の朝ママから電話で しかってもらうわ My Darling!

あのひとはあわててるころよ  バスルームにルージュの伝言

てあたりしだい友達にたずねるかしら 私の行く先を

不安な気持ちを残したまま 街はDing-Dong 遠ざかってゆくわ

 

明日の朝ママから電話で しかってもらうわ My Darling!

しかってもらうわ My Darling!

 

 1975年で「ルージュ」ですからオシャレですよね。

 伝言はバスルームではなく、マスクではストレートですが、鏡を見て気が付くところは共通しそうですが。

 

 波平はこのマスクどうするでしょうね? 想像が膨らみます。

「〇〇の伝言」なんてテーマで文豪道場やっても面白そうですね。

 私ならボブスレーではなく「リュージュの伝言」なんて書いてみたくなりました。