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No658  国語力を学ぶ2

 今日は、昨日の続きです。2人目は、図書館情報学の東大の根本名誉教授の話です。抜粋してみます。

 日本の義務教育における国語教育は、漢字の読み書きができ、文章の書き手の意図を読み取る力を身に付けるところで終わっています。

 したがってテストも筆者が何を言いたいかを出題者が尋ね、その意図通りの答えを正解としてきました。

 いわば「他者に寄り添う」力を問うてきたのです。

 つまり日本における「読解力」は書き手の意図を読み取る力でしかありません。

 

 一方、読解力と訳される英語の「リーディングリテラシー」は読み取った上で自由に自分の意見を述べ、次の行動に結び付けることを指します。

 多くの日本人は苦手で、低いレベルにとどまっています。

 日本には自由記述問題を無回答する子供も多く、PISAでも学ぶ意欲や学んだ上での表現力が低いことが分かりました。

 学びがそれぞれの教科内に限定され。それ以外の世界に逸脱することが許されません。

 他人の文章をもとに、自分の考えを紡ぐ鍛錬をしてこなかったのです。

 

 科挙制度の影響が日本人には「暗記こそが学力」という考えが根付いています。

 フランスの大学入学資格試験(バカロレア)では、普遍的な問いに対して、4時間かけて数枚の用紙にその人の考えを書かせます。

 そこには、市民は自分の考えを表現し主張できる能力が必要だという考え方があります。

 

 日本も意欲的に自分で学びたいことを見つけ、正しいとされてきたことが本当にそうなのかを検討し、新しいものを作っていく力を養うべきです。

 グローバル時代に生き残れる人材を育てないのなら、国語力の定義を見直し、自分の考えを論理的に伝える力をもっと評価していく必要があるでしょう。

 

 いかがでしたか?抜粋が多くなりましたが、先生のおっしゃる通りだと思いませんか?

 ベネッセの好きな教科ランキング(2015)を調べてみると

小学5年生①家庭②図工③体育④外国語⑤理科⑥総合⑦音楽⑧算数⑨国語⑩社会

中学2年生①保体②技家③総合④音楽⑤社会⑥美術⑦数学⑧理科⑨国語⑩英語

 最下位の小学校の社会は意外でした。中学校の英語は、英語教育の失敗だと思います。

 そして国語はどちらも下から2番目。今こそ国語教育を変えないといけませんよね?