· 

No650 桜

 4月6日今日が入学式、始業式の学校もあったでしょう。どんな様子だったでしょう。情報を共有できたら、うれしいです。

 

   さて、今日は、桜です。今年は開花が早く、週末の風の強さで大分花は散ってしまったのではないかと思いましたが、朝の様子ではまだ大丈夫の様です。 3月30日(月)の朝日新聞の「文化の扉」の「桜 心映し歌い継がれ」からです。

 桜の歴史が紹介されていました。抜粋すると

・奈良時代には、中国から流入した文化のもと、主に愛でられた花は梅だった。「万葉集」には梅の花が約120首、桜は3分の1ほど。

 

・平安時代には、都の大通りや宮中に桜が植えられ、美しい日本の花として定着。「花と言えば桜」が成立したのは11世紀初頭。和歌の世界で、桜は美しさだけにとどまらず、春と言う季節、華やかさの象徴となる。

 

・江戸時代は、武士の理想像として「散り際の潔さ」が求められた。

  花は桜木 人は武士(仮名手本忠臣蔵)

 

・近代では、桜は為政者の支配の手段ともなった。戦時下では「特攻」の精神とも重ねられた。 貴様と俺とは同期の桜(中略)散るのは覚悟 見事散りましょ 国のため

 

・現代は、春定番の「桜ソング」が数多く生まれるまでには戦後の長い空白があった。

 2003年森山直太朗の「さくら」が大ヒットしたことあたりから様子が変わった。春の季節の別れと出会い、団らんの花見など、様々な思いを包み込む。

 

   紹介されていた有名な桜の短歌3首です。

・花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに(小野小町)

 小野小町が桜の虚しく散ってゆく様子と経年による自身の容姿の衰えを重ね合わせて詠ったとされています。小野小町は絶世の美女だったことで有名ですもんね。

 

・願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ(西行法師)

 願うことには、春の満開の桜の下で死にたいものだ。それも(釈迦が入滅したとされている)陰暦の2月15日の満月の頃にという歌です。驚いたことに、23歳で出家し、諸国を歩き回った西行は翌日73歳でこの世を去って、当時の人は驚嘆したんだそうです。

 

・清水へ 祇園をよぎる 桜月夜 こよひ逢ふ人 みなうつくしき(与謝野晶子)

 清水へ行こうと祇園を通り過ぎると月も桜も美しい。私の心が浮き立っているせいか行き逢う人がみな美しく見えたという歌だそうです。浮き立つ思いを想像してみるのも面白いですね。