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No621  寅さん学1

 昨年の夏から朝日新聞朝刊に「月刊 寅さん」が連載され、今年の正月に50作目になる「男はつらいよ お帰り寅さん」を観ました。

 それをきっかけに「悪童ワルガキ 小説寅次郎の告白」(山田洋次 講談社2018)を読み、さらに桂雀々さん主演の「贋作男はつらいよ」を観ました。

 そこでアマゾン・プライムビデオで「男はつらいよ」全作を観ることを決意しました。

 現在1~22、25、38、48~50作、約2カ月で27作観ました。思ったより早いペースで、全作達成はGWごろでしょうか?

 

 今日は中間報告をしたいと思います。「男はつらいよ」から、寅さん、渥美清さんから学ぶことがたくさんあるので、名付けて「寅さん学」としました。

 

 前半の25作観て気が付いたことの一部を紹介します。

・まず、寅さん(渥美清さん)は年を取らないのです。昭和の作品はほとんど体型が変わらず、50代でも若々しい演技なのです。平成に入り、60を過ぎてからさすがに年齢を感じます。最後の作品となった48作は、御病気を隠していた様子が分かります。寅さんのイメージを変えない渥美さんのプロ根性に感心しました。

 

・やはり、妹のさくらの存在が大きいのです。さくらあっての寅さんです。まさにさくらこそが永遠のマドンナなのではないでしょうか?私も山田監督好みの倍賞千恵子さんの大ファンになってしまい、民子3部作「家族」「故郷」「遥かなる山の呼び声」も観ました。どれもお薦めです。

 

・甥っ子の満男役は2作から26作まで中村はやとさんという子役でした。大船撮影所の近所に住んでいて赤ちゃんとして抜擢され、ぐんぐん成長していく様子が分かります。この子の成長した姿で1年で夏冬2作として、何作目かが大体検討がつきます。(1970年、71年が3作、86年(37作)、88年(40作)が1作、1990年(43作)~95年(48作) 年が1作)

 その後、中学進学を機に吉岡秀隆さんと交替します。ただ9作だけが沖田康浩さんと言う子が代役でした。チェックしてみてください。

 

・寅さんの啖呵売りのネタが、毎回変わっていることに気が付きました。今まで見た作品の中で一番多かったのは、易断本(6)、次が人相(3) 、古本(2)、健康バンド、ガマの油売り、正月用飾り、たわし、雑貨、せともの、縁起物の鶴と亀、下駄、めのう、レコード、スリッパ、張り子の虎、玩具、万年筆、カバン、文房具、猿の人形、洗面器、クジラ尺、長靴、ぬいぐるみ、ゴム手袋、運動靴、電子バンド、ゴム草履、絵、消火器でした。

 

・50作全てが山田洋次監督だと思ったら、3作目は、森崎東監督、4作目が小林俊一監督でした。監督が違うと作風も違うんです。比べてみてください。