· 

No614 ラクダの頭  

今日は、「座右の寓話」(戸田智弘)から「ラクダの頭」と言う寓話を紹介します。

 

 ある所に、一人の愚かな男がいた。男はある時、瓶(かめ)の中に穀物を入れてラクダに与えていた。ところが、瓶の中に頭を突っ込んで穀物を食べていたラクダは、食べ終わっても頭を出さない。男は、ほとほと困り果てた。

 

 そこへ一人の老人が近づいてきた。

「心配することはない。良い方法を教えてやろう。私の言う通りにすれば、必ずラクダの頭は出る。まず、ラクダの首を切ってしまいなさい」

 老人の言葉を信じて、男はラクダの首を切った。老人は続けた。

「次に瓶を壊しなさい」

 男は言われるままに瓶を叩いて壊した。そして、ラクダの頭を取り出した。

 

 この話をしたら、子ども達はどんな反応をするでしょう。主題にすぐ気が付くでしょうか?(子ども達が教室にいなくて残念)

 老人が言われるがままに、ラクダの首を切って瓶を壊した結果、男は両方を失いました。

 この話の教訓は、苦境に陥った時、前後の見境もなく、物事に当たると、全てを失う羽目になるということです。(金曜日から臨時休校することが正しかったのでしょうか?)

 

 瓶を「仕事やお金」、ラクダを「命や健康」と置き換えると、仕事やお金は失っても再び得ることはできるが、命や健康はそうはいきません。

 

 何ごとも順番が大切という教訓です。

 

 こんな落語のまくらが付け加えてありました。

 ケチな男が得意げに話している。

「紙を一度だけ使って捨てるのはもったいない。まず、鼻をかむんだ。それを乾かして尻をふくんだ。分かったか!」

 これを聞いてえらく感心したのが与太郎である。しかし、与太郎は順番を間違えてしまった。

「お前の言う通りにしたら、ひでえことになったぞ!」チャンチャン