多くの小学校が今週から臨時休校が始まりましたが、皆さんの所では、児童の対応で工夫されていることはありますか?卒業式はどうなりますか?
神奈川県では、川崎市、厚木市が今日から始まりました。横浜市は、3日から13日、その後は9日時点の流行状況などを踏まえて判断するそうです。伊勢原市は2日から8日、南足柄市は3日から16日という市もあります。右へならへをしないのがとてもいいとも思いませんか?
3月3日(火)の朝日新聞朝刊の「文化・文芸」欄は、東日本大震災後の日本社会の分断に警鐘を鳴らしてきた専修大教授・ジャーナリストの武田徹さんの話をいくつか抜粋してみました。
・感染経路を絶つために感染者やその周辺の接触者を隔離すれば、感染リスクは減らせるが、隔離された人の移動の自由や集会の自由などの基本的人権が侵害され、物流や情報の流れが滞り、社会的損失につながるなど、別のリスクを生む可能性がある。
・休校には一定程度のリスク軽減効果はあるが、共に学ぶことによる教育効果が失われる不利益も大きい。
・政権の休校要請は、教育員会や自治体の自発的な判断を促しているようで、実質的に命令や強制に近い効果を生んでしまう恐れがある。「子どもたちを危険にさらすのか」という声にあらがうのは、現実には難しいだろう。
・不安から国の取り組みの期待する気持ちが醸成され、自発的に「下からの総動員体制」を生み出す条件が整えやすい。少しでも異議を唱えると「感染症を甘く見ているのか」「犠牲者が出てもいいのか」となり、横並びの同調圧力が働く。
・
・分断が危機への社会の抵抗力を減少させる。今回もマスクや消毒用アルコール、トイレットペーパーなどが今後入手困難になることを恐れた人々の利己的な行動が目立っている。
・現在進行形の危機のさなかで専門家も市民も時に間違う。政府やメディアもそうだろう。それを互いにただし合い、柔軟に対応するためには対話が何より重要だ。
見出しは「新型肺炎 危うい国主導の危機管理」でした。でしょ?
コメントをお書きください