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No591 音楽の力

  2月2日(日)の朝日新聞朝刊の「文化・文芸」のコーナーは、坂本龍一さん。「『音楽の力』は恥ずべき言葉」という見出しは強烈でした。

 現在、震災3県の子どもたちで作る「東北ユースオーケストラ」を結成し、6年前の2014年に音楽監督を務め、定期的に演奏会を開いているそうです。

 

坂本さんの言葉を抜粋してみました。

・「音楽の力」は僕、一番きらいな言葉なんですよ。

 

・もちろん僕も、ニューヨーク同時多発テロで緊張状態にあった時、音楽に癒されたことはあります。だけどこの音楽には、絶対的に癒しの力があるみたいな物理的なものではない。音楽を使ってとか、音楽にメッセージを込めてとか、音楽の社会利用、政治利用が僕は本当に嫌いです。

 

・災害後に「音楽の力」という言葉、よく聞かれますよね。テレビで目にすると大変不愉快。

 

・音楽に限らずスポーツもそう。プレーする側、例えば、子どもたちが『勇気を与えたい』とか言うじゃない?そんな恥ずべきことを少年たちが言っている。大人が言うからまねをしているわけで、僕は悲しい。

 

・音楽というのは基本的に個人個人の誤解

 

・感動するかしないかは勝手なこと。ある時にある音楽と出会って気持ちが和んでも、同じ曲を別の時に聞いて気持ちが動かない時もある。音楽に何か力があるわけではない。音楽を作る側がそういう力を及ぼしてやろうと思って作るのは、言語道断でおこがましい。

 音楽家が癒してやろうなんて考えたら、こんなに恥ずかしいことはないと思うんです。

 

・何のために音楽を奏でるのか?好きだからやってるだけ。

 

 音楽を教育に置き換えてみてください。

 何のために先生やってるの? 好きだからやってるだけ。