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No543 浮世絵の謎  

昨日は、皆さんも忘年会だったのでは?街もにぎわっていたことでしょう。

 さて、今日は浮世絵についてです。私もこの夏はまりました。来年のカレンダーは、川瀬巴水にしました。12月19日(水)の読売新聞朝刊の「ニュースの門」の見出しは「写楽も北斎も国宝ゼロの『謎』」が目に留まりました。

 

 今まで意識したことはなかったのですが、言われてみれば、確かに浮世絵で国宝と言うのは聞いたことがないような・・・。

 直接の理由が浮世絵の多くは版画、つまりは複製品と言う性格にあるようです。

 

 例えば、北斎のあの有名な「神奈川沖浪裏」も版画なので、アメリカのメトロポリタン美術館をはじめ、海外に摺りの良好な名品があるので、国内の1枚を重要とするのは難しいようです。北斎の作品の3点は重文に指定されていますが、それはすべて肉筆画です。

 

 国宝・重文の絵画は現在2031件、そのうち国宝は162件しかなく、これらは、文科省で重要な無形文化財を重文に、このうち世界文化として価値の高いものを国宝に指定でき、輸出が規制されるそうです。

 

 浮世絵は、大衆性があり、薄利多売であったため、江戸時代はかけそば一杯程度で買え、江戸土産として喜ばれました。そして、役者や遊女をテーマにしたことから低俗と見なされたんだそうです。

 

 この歴史を知らない外国人は、逆に浮世絵の魅力を発見したため、急速に海外流出し、保存状態の良い名品の多くが海外の美術館にあるわけです。

 

 浮世絵の価値がもっと高まってほしいです。