読売新聞朝刊でPISAでの読解力低下を受けて「国語力が危ない」を3回シリーズで連載しました。
今日は、1回目(上)の12月5日(木)の記事からです。
「文章作れぬ若者」という見出しは、インパクトがありませんか?
「この公園には滑り台をする」大手予備校の受験生の要約文だそうです。
講師の先生は、こうした主語・述語が不明確で、意味が通じない文章は、近年特に目に付くと言っています。
計800字の作文を全て「、」でつなげて、一文で書いてきた高校生もいるそうです。
武蔵野大の藤本准教授(日本語教育)は、いらない助詞を足す学生が多く、前後のつながりを考えていないことを指摘しています。
企業で文章の書き方を教える「日本語品質コンサルタント」の磯崎さんは、若手社員の作った社内文書が分かりにくいという相談が多く寄せられるそうで、推敲して文章の質を高める努力をしなくなったため、書けない、読めない人が増えていると指摘しています。
お二人とも原因の一つに「SNSの普及」があると考えています。
・短文でやり取りができるLINEは単語や略語だけの話しことばで通じる。
・その時の絶妙なニュアンスでスタンプを使えば、感情を言葉にする必要もない。
・読書などを通じて正しい日本語に触れる機会も減っている。
・正しく書かなくてもいい環境は生まれた。
ラインの利用率は、38.8%(2012年)から88.7%(2018年)に伸びています。
私も利用者ですが、確かに影響はあるでしょうね?いかがですか?
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