今日の読売新聞朝刊の「くらし 教育」の「学ぶ育む」では、「新学習指導要領の算数」の3回の連載が終わったので、2回に分けて紹介します。
「上」10月31日
新学習指導要領の算数では、統計教育や割合に関する内容の充実が図られます。
兵庫県の小学校の6年生の算数の研究授業の例
「半熟卵が好きな家族は、A店とB店のどちらの卵を買ってゆでればいいか」 授業のポイントは、データを分析し、根拠を持って考えること
ドットプロットという点(ドット)で示すグラフが、統計教育で使われるそうです。データの散らばりの様子が視覚的に分かりやすいからです。
愛知教育大学の青山準教授の話
今後、計算はAIがやってくれるが、出た数値をどう判断して、どんな行動に移すかを考えることが人間には求められる。新指導要領では、状況に合わせてどの指標で判断するかが求められており、授業でもその部分を大事にしてほしい。
「中」11月7日
各教科書の数学的活動を促す記述の工夫が紹介されました。
・教育出版 「はてな」「なるほど」「だったら」の吹き出し
・学校図書 特に重要な9つの「見方・考え方」を9体のモンスターの絵で表す。
・大日本図書 全学年に「プログラミングにちょうせん!」
「割合」「統計」は身近な題材を取りあげています。
4年生で新たに簡単な割合を使った比較の仕方を扱います。
・啓林館 イルカとクジラでどちらが伸びたか。
統計教育の充実では、6年生で「中央値」「最頻値」を学びます。
・東京書籍 長縄8の字跳びクラス対抗戦 練習データから優勝予想
・日本文教出版 マスコットを4案からアンケートで決める。
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